講演録第3弾「- そんな話聞いたことがない - だから非常識なのです」

2.外はボロボロ、中はピカピカ-2

松石社長 今日は皆さん、工場が新しいから綺麗なのだと思われるでしょう。私はこの工場が出来る前の古い工場を知ってるんです。それはもう…吉田さんは90年 以上の歴史のある会社さんですので…前の工場は皆さん想像できないくらい古い。でも中はピカピカなんです。そこもブロッキング防止パウダーはほとんどあり ませんでした。

吉田 今お話に出ました古い工場は、ここから車で3分くらいの所にございます。磐越西線という線路が走っておりまして、ついこないだまでは大雨(※平成23年7月新潟・福島豪雨)の影響で五泉から先、福島へ向かう方面は止まっていたのですが、ようやく全面開通して福島まで行けるようになりました。

その工場は磐越西線の線路の真横にございます。CTPを導入する際に、メーカーさんが振動の影響が心配だと、しばらく振動を計測してくださいました。まったく揺れがないわけではないけれどなんとかいけそうだ、という判断で設置した経緯があります。

ましてや建物もだいぶ古うございまして、中は確かに松石社長がおっしゃったように綺麗にしていたんですけれども、建物そのものはボロボロです。外壁にお金をかけるよりも、中の環境をしっかり整えた方が良いとの判断で、外にはあえて手を掛けずにそのまま使用しておりました。外がボロ屋だから、中が良く 見えるんですよ。(笑)その落差を心地好く感じていました。

当時の工場内を、とても綺麗だと言ってくださるお客様は本当に多くいらっしゃいました。この工場も、これから何年か先に皆さんがおいでになっても、今と同じ状況を維持することは可能だと思っています。新工場はこれまで当社が備えることが出来なかった環境を全て網羅した工場です。皆さんに、そのあたりをご覧いただければと思っています。