松石社長 最後になりますが、我々印刷機メーカーは印刷会社に対し、しっかりとした教育が出来ないにも関わらずどんどん売っていく。本当はしっかりしたメンテナンスさえあればUV強制乾燥装置なんかいらない印刷機もあるのに、UV強制乾燥装置も買わせられる。で、そこからまたどんどん自分を追い詰めていく経営者がいらっしゃる。これからその辺り考えないと印刷業界が自分で自分の首を絞めることになりかねないと私は思うんですけど。
吉田さんのご自分の技術を、これから皆さんにどんどんお教えしますよということをお考えになっていたりするんですか。
吉田 私ども1社がこの業界の中で生き残るなんてことはありません。多くの皆さんと共に協力させていただいて、業界の発展と自社の発展があるんだと思っています。その時に、当社の技術が良いというのであれば、情報の提供をさせていただくことはやぶさかではございませんし、それが当社のビジネスとして成り立つのであれば、十分に考えさせていただきたいと思っています。
松石社長 ムダな1億2億のお金を捨てるより、吉田さんのところに預けさせていただいて、教育の実費だけでやっていただければ、それはもう安上がりなことですよね。しかもオフセットの原理をもう1回改めて見つめ直して、本来のオフセット印刷をすればここまでいけるんだということが学べるわけですし。吉田さんのような取り組みがもっともっと印刷業界に広まれば良いと思うんですけどね。
吉田 もしお手伝いが出来るのであれば、ぜひやらせていただきたいと思います。
松石社長 まだまだ質問させていただきたいんですけれども、ここはこれで終わらせていただいて、工場をご覧いただきます。後程、懇親会もご用意してありますので、そちらで、皆さんどんどん直接吉田社長にご質問してください。よろしくお願い致します。
吉田 はい。ありがとうございました。