例えば、広報誌に掲載されている写真にQRコードを付けて読み取ると、静止画から動画に切り替わり、更に詳しい情報が音声入りで見られ、これまでの印刷紙面では得られない新しい価値を持った広報誌が生まれます。ここにはこれまでとは違う新たな可能性を秘めた世界が存在しています。市民の皆さんは更に安い広報誌を作ってくれと望んでいるのでしょうか。そうではなくて、もっと価値のある情報を提供して欲しい、そう思っているのではないでしょうか。
このように印刷物が様々なメディアとリンクすることでメディアアクセスの入口として活用される。そんな時代がすぐそこまで来ています。当社でもこれまで印刷業界の弱点だった動画に対応する力を早急に付けなければならないと考えています。これにより今あるチラシ・パンフレット・カタログ等もこれまでと違う新しい活用法が考えられます。様々な印刷物にこの技術や手法を応用出来たら、より新鮮で密度の濃い情報が手軽に入手できる媒体として、印刷そのものが生まれ変わると思っています。
これまで出来なかったからこれからも出来ないではなく、これからどうすれば出来るのかを必死に考えた先に、きっとチャンスが生まれます。決して簡単なことではなく、とても厄介なことです。しかし、リスクを含んだ厄介な所にしかチャンスはないのです。ちょっと手を伸ばせば簡単に届く所には、仕事はあってもチャンスはありません。ビジネスを行う誰もがチャンスを掴みたいと願っています。本当にチャンスを掴みたいと願うなら、これまでの常識とは決別し、リスクに立ち向かわなければなりません。