講演録第4弾「私たちは価値の実をお客様と共に収穫する会社です。」

9.非常識が生んだ印刷プラン-1

当社も営業活動を停止した際には非常識と言われましたが、蓋を開けてみれば、お陰さまで全国から仕事を頂戴できて、ほっとしたことを思い出します。

昨年、この通販事業もこの先長くは続かないと判断し、新営業部隊の「かたり部」(かたりべ)という新営業組織を編成したことは、先程お話しした通りです。従来の営業とは考え方も行動も違う、プロセスを重視したかたり部がこれまでにない、新しい印刷の未来を拓くことを期待しています。ここでかたり部がご案内しております「新価値提案による印刷プラン」を少し説明させていただきます。


「小口分割プリント」これが当社の非常識の第一歩です。これまでの印刷は、中身の情報が同じならば、まとめて多く作ると安くなりました。しかし多く作り過ぎると、使用しているうちに情報が古くなり一度も使われずに廃棄されてしまいます。これではせっかく作った意味も価値もなくなってしまいます。よってまとめて多く作ることは止め、小口に分割することによって調達に柔軟性を持たせ、廃棄ロスをなくし印刷物が本来果たすべき役割を真っ当できるようにしようという調達方式です。


「フレッシュプリント」とは、中身の情報に変化がない小口分割とは対極に位置する、常に新しいフレッシュな情報を、その都度紙面に落とし込むという方式です。

2009年にドイツにあります印刷機のトップメーカー、ハイデルベルグ社が「エコ・プリンティング・アワード」という賞を創設し、世界13ヵ国52社の応募の中からカナダの会社と当社が受賞の栄誉に浴しました。

当社が受賞した革新的ソリューション部門では、このフレッシュプリントが他には類のない環境にとても優しい取り組みであるという評価でした。この賞をいただいたことで、会社全体が新たな自信を得ることが出来ました。当社の提案を分かってくださる人は間違いなくいるとの思いを強く持ち、これを励みに更に様々なチャレンジをして、より進化した仕組みを作らねばと思っております。