これより皆さんに弊社で印刷したサンプルをご覧頂きたいと思います。手に取ってご確認下さい。このような薄い紙に印刷する難しさを、皆さんならご理解頂けるものと思います。このPPフィルムがベースのYPミストリーは、素材開発の段階から参加して製品化されました。これまでにない新しいポスター需要の開拓を目指して、サンプルを作ってみました。アグフアさんのポスターカレンダーでご採用頂きました。このポスターをご覧頂いた同業の皆さんは、衝撃を受けたのではないでしょうか。水を絞り、機械のメンテナンスがきっちりとできていれば可能なのだと証明することができた印刷物であり、このような機会を与えて頂いたことに大変有り難く心より感謝致しております。
また不織布は、全国で五社か六社ぐらいしか枚葉オフセットの印刷ができないと聞いております。更にB1サイズの印刷となりますと、これまで実績がないとのことでしたが、このように印刷ができましたので、不織布を印刷できる会社が1社増えたということになります。
これらの印刷物をご覧になってどう思われましたか。とても厄介な印刷ばかりですが、皆さんは会社でこうした厄介な印刷にチャレンジされていますか。それとも敬遠されているのでしょうか。このような印刷へのチャレンジは、直ぐには利益を生まない投資です。こうしたことができるという事実と実績を作っておかないと、他社との差別化が図れません。どこでもやれる物を取りに行ったら、価格競争に巻き込まれるのは当然の成り行きです。また、長年研究を重ねようやく完成した技術に対し、新しい価値が生まれるのも当然のことではないでしょうか。だから、こうした研究やテスト印刷のできる時間を作らなければならないのです。いつまでも、言われた物を言われたままに作るだけでは、ビジネスとしては可能性を見いだせない、とても厳しい状況になってしまいます。そうならないために新しい市場を開拓する気概を持って、日々の仕事を見直してみたら、今までとは違う新しい明日が始まるのではないでしょうか。