この用紙は食品用の用紙で、バーガーラップを真似て印刷してみました。結構薄い紙ですので見当性も難度が高いものです。この印刷も疑似特色で再現されています。実はこの中にマイクロ文字が埋め込んであり、同じ掛け合わせの色で再現されています。このマイクロ文字を再現するには、かなりの技術を要しますが、この技術の要点もやはりマシンの徹底したメンテナンスだと思います。このメンテナンスを自社で行わず外部に委託するなどとんでもないことです。その認識ができている会社と、そうでない会社では、自ずと結果が違ってくるのは当然の話です。印刷技術がしっかりと確立されているから、新しい可能性に挑戦できるのです。メンテナンスは、そのためのとても重要な印刷技術のひとつなのです。
他にも薄紙の使用実績としては、リンゴを包む用途で使って頂いている事例があります。高級感を出したいので薄い紙で包みたいというお問い合わせでした。良く話を聞いてみますと、これまでは活版の印刷機を所有している印刷会社に注文していたそうですが、廃業したため弊社に問い合わせを頂いたようです。その見積もりは、リンゴを包む小さな紙1枚が何10円もするというものになりましたが、それでも十分に価値を認めて頂けたようです。