スクリーニング(AM/FM/ハイブリッド)

スクリーニング(AM/FM/ハイブリッド)

3種類のスクリーニングに対応

わずかなズレもシビアに考え、常に美しい印刷を目指します。

「乾燥促進印刷」確立から5年、更にメンテナンス基準を強化し、FMスクリーニング印刷を安定的に行うトータル技術を確立しました。

一番多く使われている印刷方式「AMスクリーニング」

印刷技法のスタンダードであるAMスクリーニングは長年にわたり印刷業界で採用されており、今、私たちの目にする印刷物のほとんどがこの技法で印刷されています。

この方式が長年採用されている理由は、刷版でのスクリーニングの再現性、そして印刷でのインキの転写精度において、高い安定性を持っており、印刷しやすい形式だからです。

AMの弱点を補う「FMスクリーニング」

従来のAMスクリーニングには欠点もあり、絵柄によってモアレと呼ばれる縞模様のような模様が発生してしまいます。

そこで開発された技法がFMスクリーニングです。

FMは粒子のように細かな点が色調の再現度を広げ、鮮やかな仕上がりをもたらします。

しかし、極小の点を扱うため、高度な印刷技術やそれを担う品質管理が必要となります。吉田印刷所ではFMスクリーニング印刷の不安定さを「印刷機械のメンテナンス不足」と捉え、更にメンテナンス基準を高めることでこれをクリア。現在では、安定的に運用されています。

▲点の大きさを変化させることで色を再現する。扱いやすく、幅広い印刷案件に対応できる。凹凸のある紙への印刷は、AMスクリーニングの方が美しい場合もある。

▲粒子のように細かい同じ大きさの点をランダムに配置することで色を再現する。扱いに高度な技術を要するが、AMスクリーニングが苦手とする貴金属や縞模様なども美しく再現できる。

AMとFMの融合「ハイブリッドスクリーニング」

AMスクリーニングの扱いやすさと、FMスクリーニングの品質の高さを兼ね備えた技法が「ハイブリッドスクリーニング」です。

FMスクリーニングが本来持っている高品質という利点を100%発揮することはできませんが、AM・FMの長所を使い分け、最適な表現を行います。

目的に適したスクリーニングを選べる環境作り

高品質な技法であれば、すべてFMスクリーニングで印刷すれば良い、そう思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

表面に凹凸のある紙に対しては、AMスクリーニングの方が高品質、あるいは安定品質を保てる場合があります。

また、FMスクリーニングを使用したとしても、データが適切に作られていなければ高品質な印刷はできませんし、印刷するコンテンツによっては違いがあまり感じられない場合もあります。

高品質な印刷を安定的に、できるだけ低コストでご提供するためにも、印刷案件によって適したスクリーニングをお選びいただける環境をご用意し、お客様のご要望にお応えしてまいります。