03●昭和30年頃の吉田印刷所商業印刷部門は、創業時の活版印刷時代から、データベースを活用した文字情報処理印刷を経て、DTPを核としたカラー印刷へ、さらにCTP化によるフィルムレスなど時代と共にその歩みを積み重ねてきました。商業印刷部門は印刷物ならどんなものでもといった受注形態から小ロット印刷にビジネスの領域を集中することで、新しい印刷サービスを創造し、これまでとは違うマーケットを切り開いてまいりました。フォーム印刷部門もマーケット変化の潮流を捉え、30年前に他分野への事業転換を決断し、フォーム印刷機を独自の技術開発により、その仕組みを製袋加工機へ変容させ、製袋部門を立ち上げました。現在、製袋加工部門主力製品である薬袋は市場ニーズを捉え、薬袋市場に年間1億枚に迫る枚数を生産するビジネスへと成長しました。この他にも特定のマーケットを対象とした印刷に付随した新サービスの開発を行い、お客様に対し常に新しい価値創造のご提案ができるよう、日々情報収集と組織の革新に努めております。プリントメディアの行く末を案ずる声も聞こえてくる時代。今こそ、プリントメディアの力を引き出すことが重要です。プロダクトアウトからマーケットインへ事業の向かう方向を変化させ、私たちが長年育て蓄積してきた技術力と対応力を最大限に活用した「フレッシュプリント」「スーパーライトプリント(極薄紙印刷)」 などお客様のニーズに合わせたプリントメディアの開発を積極的に続けています。今後もお客様と理念を共有し、共に成長し続ける良きパートナーでありたいと考えています。◉大正9年、初代 吉田久吉が五泉の地にて創業「吉田印刷所」は1920年(大正9年)の創業以来、100年以上に渡り変わることなく「印刷」を社名に掲げてまいりました。これは「吉田印刷所」の核となるものは、今日も変わることなく「印刷」であるという強い思いがあるからです。近年、印刷業を取り巻く環境は劇的に変化しており、それは これからも絶えず変化し続けると考えています。祖業である 印刷業を根幹に、より一層の印刷技術の向上に努めるとと もに、時勢に適した提案を行い、お客様と共に成長して参り ます。◉経営方針人材を経営の中心に「正々の旗を掲げ、時代の求めを予測し顕在化させる営業環境。」「堂々の陣を築き、高い機能と品質を目指した生産環境。」吉田印刷所はこの二つの環境を、全社一丸となって探求し、行動することが、経営そのものだと考えています。すべての社員が実務を通し、社会と連動した全体最適を理解し、常に「正々堂々」の事業展開を行うことで、自らも経営に参画し、常に社会貢献を意識する会社でなくてはなりません。選択と集中を行うことでプリントメディアの力でお客様と共に大正9年創業、100年の歴史とともに。
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