概要
Illustrator(Illustrator 9以降・Illustrator CS・Illustrator CC)でスウォッチの特色(スポットカラー)をプロセスカラーに変換する方法について説明をしています。
Illustrator 8以降ではスウォッチパレットにて使用しているスポットカラー(特色)をプロセスカラーに簡単に変更することが可能です。
プロセスカラー印刷の場合、必ずスポットカラーをプロセスカラーに変換してください。
プロセスカラー(CMYK)印刷の場合、特色で指定されたカラーがあると、その部分のカラーが出力されなくて白く抜けてしまうなどの問題が発生することがあります。ご注意ください。
スポットカラーはスウォッチパレットで確認
スウォッチパレットでスポットカラー(特色)が使用されているかどうかを確認することができます。
スウォッチパレットでカラーの右下の白い三角の中に「・」の点がある状態はスポットカラーです。
スウォッチパレットでカラーの右下の白い三角の中に「・」の点がない状態はスポットカラーではありません。
※白い三角がないものもスポットカラーではありません。
プロセスカラーへの変換の方法
何もオブジェクトを選択していない状態にしてください。
スウォッチパレットでスポットカラーの状態になっているカラーをダブルクリックして、スウォッチオプションを出します。
カラータイプが「特色」
カラータイプを確認して「特色」になっている場合は…
以下のように設定して「OK」をクリックしてください。
カラーモードが「スウォッチ」
カラーモードを確認して「スウォッチ」になっている場合は…
以下のように設定して「OK」をクリックしてください。
Illustrator EPSをQuarkXPressに配置している場合の注意点
QuarkXPress 3.xまたは4.xの場合、Illustrator上でグローバルのチェックが入っていると、Illustrator EPSをQuarkXPressに配置するとスポットカラーの扱いをされる場合があります。
このため、QuarkXPressに配置する場合は、スウォッチオプションのグローバルのチェックを外してください。
Illustrator CS・CS2・CS3の場合の注意事項
Illustrator CS・CS2・CS3の場合、上記の方法で特色をプロセスカラーに変換すると、意図しないプロセスカラーになる場合があります。
詳しくは以下のページをご覧ください。
Illustratorの特色をプロセスカラーに変換したらカラーが意図しないカラーになった(DTPサポート情報)
※Illustrator CS4では修正され、正常に変換されるようになっているようです。