印刷データとしてPowerPointのデータ入稿が行われる際にご注意いただきたい点のひとつはPowerPointのドキュメントサイズ(スライドサイズ)です。
PowerPointはもともと印刷用に最適化されたソフトウェアではないため、初期設定のまま印刷用のデータ制作を行うと、印刷サイズが意図しないものになる場合があります。ご注意下さい。
ドキュメントサイズ設定の注意点要約
ページ設定の「スライドのサイズ指定」はサイズを手入力で入力してください。
A4サイズの場合は幅と高さに21cm・29.7cmと入力します。
実例
実例を挙げながら用紙サイズについて説明していきます。
例はPowerPoint XPを使用していますが、PowerPoint 2000/XP/2003でもほぼ同じです。
ウィザード・テンプレートなどを使用して作成した例です。
メニューから「ファイル」→「ページ設定」を選択します。
ページ設定で、幅と高さを確認します。
ここで注意なのは「スライドのサイズ指定」で「A4」と指定されていても、実際にはA4サイズにはなっていない点です。
A4サイズは幅21cm・高さ29.7cmなので幅と高さに入力されている値が正しくありません。
このまま印刷すると、どうなるかは印刷プレビューでも確認できます。
印刷プレビューの機能を使って仕上がりを見てみましょう。「ファイル」→「印刷プレビュー」を選択します。
サイズがA4サイズより小さいので印刷では周りに白縁ができる仕上がりになります。この仕上がりで問題ない場合はこのままご入稿下さい。
仮にスライドの印刷方法で「用紙に合わせて拡大/縮小」というオプションにチェックを付けても、比率の問題で、用紙の端までは印刷されず、白縁が残ってしまっています。(今回の例の場合は両サイドに白い線のような余白が出ています)
このため「ページ設定」の幅・高さに実際に印刷する用紙のサイズを入力する必要があります。
A4サイズであれば、21cmと29.7cmです。(その他の用紙サイズは関連ページからご覧下さい)
「ページ設定」のページでサイズを変更して「OK」をクリックすると、PowerPointで自動的にレイアウトが調整されます。
レイアウトに問題がないか、文字が消えていないかをご確認下さい。
先ほどと同じように印刷プレビューを見てみると、用紙の端まで写真・帯が入っていて画面の制作イメージと同じになりました。
PowerPointの画面で見えているデータと同じイメージで印刷したい場合は以上の設定を行った上でご入稿下さい。
注
縁なし印刷を行う場合は、弊社では一般的なインクジェットプリンターと同じく、デザイン全体を拡大し紙の外側にはみ出させて印刷を行います。
端にある文字や図形は欠ける場合がありますのでご注意下さい。
拡大させたくない場合は、用紙の微妙なズレによる白縁が出てしまいますのであらかじめご了承下さい。