このページではMicrosoft Officeデータのカラーに関する注意点を掲載しております。
RGBカラーの再現性にご注意ください
Microsoft Office製品に限らず、色をRGBで扱うアプリケーションのデータを印刷物にするとき、「CMYKのカラー印刷では出ない色」が問題になります。画面で見ていて蛍光色のように見える色は表現できません。
▲Microsoft Officeのカラー選択画面です
実例
RGBカラーのハニカムチャートを専用のアプリケーションでCMYKカラーへ変換してみました。
表示の都合上、変換したCMYKからRGBに戻していますので、あくまでイメージとしてとらえてください。
CMYKカラーに変換後のカラーチャート
パターンA
傾向:彩度を抑えて平均的なカラー変換を行っている様子がうかがえます(同じ傾向のカラーが突然違うカラーになっていることはない)。ただし、ピンク色の部分がシアン(藍色)が入るように変換されているため、紫色のようなカラーになっています。
パターンB
傾向:彩度をなるべく上げた状態でカラー変換をしている様子がうかがえます。他のパターンA・Cに比べて明るい印象を与えるカラー変換で、パターンAのようにピンクの色が紫色に変わるような変換はされていません。しかし所々でカラー変換が破綻しており、カラーハニカムの隣同士のカラーの色が突然代わっている箇所が見受けられます。
パターンC
傾向:ほとんどパターンAと同じような傾向でカラー変換をしている様子がうかがえます。この画像はWEB用にCMYKを再度RGBに戻しているのでわかりづらいのですが、グレー(灰色)の部分にCMYKの4色が入っており、印刷の結果は完全なブラック(黒)1色のグレーよりは少々赤みのかかった印刷になる場合があります。
CMYK変換について
吉田印刷所・トクプレ.の印刷は、CMYKの4色のインキを混ぜる事によって色を表現しますがカラーモニタで表現している色(=RGB)の範囲をすべてはカバーできません。このためRGBを印刷用のCMYKの色に置き換える必要があります。
そういう意味では、上図の3つとも「正しいごまかし方」をしていると言えます。カラープリンタなどでも内部でこのようにCMYKへの色の置き換えをしており、4色ではカバーできないカラーに対して6色で印刷したりします。
このようにMicrosoft Office製品†1では、印刷物になったときの色を正確に指定することは困難です。正確な色を指定したいときにはIllustratorやPhotoshopなどのDTPソフトウェアにてCMYKの値で色を指定してください。