問題の状況
破線を使用した線がプリンタでは出力されましたが、実際の印刷では印刷されませんでした(出力されませんでした)。
原因
破線の設定値である「線分」の値が「0pt」であるためです。(または極めて小さい値であったためです)
実例
線のオブジェクトを作成し、破線の設定値を以下のように設定します。
すると以下のようなオブジェクトになります。
設定値によっては(間隔の値を少なくする)広報などで使われるかすみ罫(霞罫)として使用できそうな感じの罫線になります。
このオブジェクトを拡大して表示してみましょう。
3200%に表示しても以下のような状態(罫の部分が1ピクセル)です。
結果としてはこの罫は極細線(またはヘアライン)と呼ばれる線で、出力される機器の最小ピクセルで出力されます。
プリンタでは最小ピクセルが刷版出力より大きいことと、インクジェットプリンタの場合はインキが滲む(にじむ)ためにそれなりの太さで見えますが、逆に刷版出力ではプリンタほど最小ピクセルが大きくないため、ほとんど見えない罫で出力されます。
対処方法
破線の設定値の線分の値を0ptではない適切な値に設定します。
以下は例です。
実例
▲拡大すると太く見えることがわかります。