Illustrator9以降のラスタライズ解像度を高くした場合にどのようになるか?

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このページではIllustrator9以降の書類設定の透明分割設定のラスタライズ解像度についての説明を掲載しています。


疑問

Illustrator9以降の書類設定の透明分割設定の「ラスタライズ解像度」の値は「600ppi」を指定していますが、不用意に解像度が高くラスタライズされることがあるのではないでしょうか?


回答

基本的に画像に関しては「最大600ppiでラスタライズされる」と考えてください。†1


実例

400dpiの画像を用意して、Illustratorに配置しました。画像の上に透明効果を設定したグラデーションを配置しました。


この状態でEPS保存します。

下のFinderの図は、ファイル名によってラスタライズ解像度グラデーションメッ シュの解像度の値を変更してEPS保存したものです。


ラスタライズ解像度1200ppiとラスタライズ解像度400ppiのファイルはファイルサイズが同じであり、ラスタライズ解像度72ppiとラスタライズ解像度400ppiが違うことがわかると思います。

つまり、ラスタライズ解像度を大きくしても画像の解像度以上の解像度ではラスタライズされないことがわかります。

注意

上記内容は「ラスタライズ/ベクトル設定」スライダを「ベクトル」(一番右端)に移動したときのものです。

  • †1: 画像が600ppi以下であれば、画像が持つ解像度でラスタライズされる