このページではIllustrator CSで特色(スポットカラー)と透明効果を同時に使ってIllustrator CSからPDFを作成した場合の不具合について掲載しています。
特色を使用する場合には透明効果は使用しないようにするか、プロセスカラーでの印刷の場合には特色が残らないように保存してください。
問題の状況
Illustrator CSで特色を使用し、その周辺にドロップシャドウなどの透明効果を使用しました。画面はオーバープリントプレビューで確認しています。
Illustrator CSから直接PDFを保存します。
できあがったPDFをAcrobatで開いて確認すると、影の部分の周辺が白く抜けています。
補足
Illustrator CSから作成されたPDFをAcrobatで開いた後、「オーバープリントプレビュー」の状態によって見た目が大きく変化します。
▲オーバープリントプレビューのチェックあり
▲オーバープリントプレビューのチェックなし
詳細
Illustrator CSで特色のグラデーションの上に、ドロップシャドウなどの透明効果を使用している。
Illustrator CSからPDFを書き出す際に、PDF1.3(Acrobat4.0)形式で書き出した。
原因
Illustrator CSの仕様です。(不具合・バグかと思われます)
解決方法
基本的にありません。特色の情報をすべてプロセスカラーに変換した上でPDFを作成してください。
PDF1.4(Acrobat5.0)形式以降のバージョンで保存すれば、この現象は発生しませんが、プロセスインキで印刷する場合には特色情報が残っていると印刷エラーになります。
関連情報
- [2042][Illustrator]Illustrator9以降で特色(スポットカラー)と透明効果を使用したらカラーが変化して出力された
- [2052][Illustrator]スポットカラー・カスタムカラー・特色のプロセスカラーへの変換方法(Illustrator9・Illustrator10・IllustratorCS)
※AdobeサポートデータベースによればInDesignでも発生するようです。
- ●[224963]PDF に書き出すとドロップシャドウが正確に表示されない(InDesign 2.0/CS) (adobe.co.jp)