このページではPDF変換の際にカラーが変化する問題について掲載しています。
状況
IllustratorにリンクしているPhotoshop EPS画像があります。
Photoshop EPS画像にはポストスクリプトカラーマネージメント(ポストスクリプトカラー管理)の情報が含まれています。
[パターンA]
Illustrator9・Illustrator10から直接PDFを作成すると、カラーが変更される場合があります。
※Illustrator8ではこの問題は発生しませんでした。
[パターンB]
IllustratorからPostScript・EPSファイルを書き出してAcrobat DistillerでPDFへ変換すると、カラーが変更される場合があります。
※Illustratorのバージョンは問いません。
実例[パターンA]
(1)PhotoshopでM100%Y100%のベタの画像を作成します。
(2)Photoshop
EPS形式で保存するときに、EPSオプションの項目でポストスクリプトカラーマネージメントのチェックを入れて保存します。
▲Photoshop6の画像です
(3)Illustrator9かIllustrator10を開きます。
M100%Y100%のベタ(A)を敷き、その上に(2)で保存した画像を載せます。
▲Illustrator10の画面です。
センターに画像(B)を配置。Bのカラーが異なっているのは、プレビューのカラーで表示されているため。
(4)Illustratorから直接PDFの作成を行うと、Illustratorのベタ(A)とPhotoshop EPS画像のベタ(B)のカラーが異なっていることがわかります。
▲Acrobatの画面です。
原因
ポストスクリプトカラーマネージメント(ポストスクリプトカラー管理)の情報が画像に含まれ、カラーマネージメント機能が働くためだと考えられます。
対処方法
リンクされている画像をPhotoshop EPS形式で保存するときに、EPSオプションの項目でポストスクリプトカラーマネージメントのチェックをはずして保存します。