Illustratorのラスタライズ効果設定(ラスター効果)の解像度の違いによる「効果」の仕上がりイメージの違いについて

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Illustratorのラスタライズ効果設定(ラスター効果)の解像度

このページではIllustratorのラスタライズ効果設定(ラスター効果設定)の設定によりイメージが変化する現象について掲載しています。


適切に設定されていないと、印刷物の一部だけ解像度が低いイメージになってしまう場合もあります。ご注意下さい。

実例

Illustrator9では「効果」→「ラスタライズ」→「ラスター効果設定」を選択します。


Illustrator10では「効果」→「書類のラスター効果設定」を選択します。


Illustrator CSでは「効果」→「書類のラスタライズ効果設定」を選択します。


Illustrator CS2では「効果」→「ドキュメントのラスタライズ効果設定」を選択します。


「スクリーン(72ppi)」の場合

解像度」が「スクリーン(72ppi)」の場合の設定画面です。


「効果」の中の「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」を設定したオブジェクトは以下のように見えます。(クリックすると大きな画像になります)


「スタイルパレット」の中のスタイルを設定したオブジェクトと「効果」の中の「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」を設定したオブジェクトは以下のように見えます。(クリックすると大きな画像になります)

Illustrator CS3ラスタライズ効果設定(1)


「高解像度(300ppi)」の場合

解像度」が「高解像度(300ppi)」の場合の設定画面です。


「効果」の中の「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」を設定したオブジェクトは以下のように見えます。(クリックすると大きな画像になります)


「スタイルパレット」の中のスタイルを設定したオブジェクトと「効果」の中の「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」を設定したオブジェクトは以下のように見えます。(クリックすると大きな画像になります)

Illustrator CS3ラスタライズ効果設定(5)



ドロップシャドウの比較

特に顕著に差が出るのが、ドロップシャドウです。

Illustrator CS3ラスタライズ効果設定(7)

▲「スクリーン(72ppi)」の場合(クリックすると大きな画像になります)


Illustrator CS3ラスタライズ効果設定(8)

▲「高解像度(300ppi)」の場合(クリックすると大きな画像になります)


このようにラスタライズ効果設定(ラスター効果設定)の解像度によって、同じ「効果」を適用していても仕上がりイメージが異なる場合がありますのでご注意下さい。

ラスタライズ効果設定(ラスター効果設定)の解像度の値を変更することによるイメージの変化を起こさないためにも、できる限り制作の最初の方でラスタライズ効果設定(ラスター効果設定)の解像度の値を設定してください。