概要
このページではUSBメモリやSDカード(カードリーダー併用)などをMac OS 9とMac OS Xで使用する際の注意点を掲載しています。
USBメモリ・SDカードなどのストレージのフォーマットによってはアイコン情報が消えるなどの問題が発生する場合があります。
実例・状況
Mac OS 9のMacにUSBメモリを接続してUSBメモリにファイルをコピーします。
そのUSBメモリをMac OS XのMacに接続して、開くとアイコン情報がなくなった状態になっています。
アイコン情報がなくなっている黒いアイコンをダブルクリックしてもファイルが開きません。
原因
USBメモリのフォーマットがMac OSに最適なフォーマットではなく、「FAT」で行われているためです。通常USBメモリのフォーマットはFATで行われています。
Mac OS 9でUSBメモリのフォーマットを確認する場合は、デスクトップにあるUSBメモリを選択して、Finderのメニューから「ファイル」→「情報を見る」→「一般情報」を選択します。(もしくはcommand+「I」を押します)
フォーマットの部分が「Macintosh PC Exchange(MS-DOS)」になっています。
Mac OS XでUSBメモリのフォーマットを確認する場合は、デスクトップにあるUSBメモリを選択して、Finderのメニューから「ファイル」→「情報を見る」を選択します。(もしくはcommand+「I」を押します)
フォーマットの部分が「MS-DOSファイルシステム(FAT12)」になっています。
このようにFATでフォーマットされたUSBメモリにMac OS 9のMacからファイルをコピーして、その後、Mac OS XのMacUSBメモリを開くと、アイコン情報がなくなってしまう場合があります。
対処方法
Mac OS 9でUSBメモリを「Mac OS 標準」(HFS形式)でフォーマットします。
Mac OS 9のMacのデスクトップにあるUSBメモリを選択して、Finderのメニューから「特別」→「ディスクの初期化」を選択します。
フォーマットは「Mac OS 標準」を選択します。
フォーマットが終わったら、デスクトップにあるUSBメモリを選択して、Finderのメニューから「ファイル」→「情報を見る」を選択し(もしくはcommand+「I」を押します)、フォーマットが「Mac OS 標準」になっているかを確認します。
このUSBメモリにMac OS 9のMacからファイルをコピーして、その後、Mac OS XのMacUSBメモリを開くと、アイコン情報が正しく残っていることが確認できます。
アイコン情報はDTPの作業をする上で非常に重要な情報ですので、なるべく欠落がない状態でご入稿をお願いいたします。
補足
Mac OS 9でUSBメモリをフォーマットしようとしても、上の図のようにフォーマットが選択できない場合は、Mac OS Xの「ディスクユーティリティ」を使用し、「消去」を選択して「ボリュームフォーマット」を「Mac OS 標準」にします。