PDFデータのオーバープリントの部分の表示がMac OS Xの「プレビュー」とAcrobat・Adobe Readerで違う

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概要

このページではMac OS Xでオーバープリントの情報を含むPDFを開く際に、Acrobat・Adobe ReaderとMac OS Xの「プレビュー」で見え方が異なることについて掲載しています。

印刷用のPDFを確認する際は、必ずAcrobatまたはAdobe Reader(Adobe Reader 7以降)でオーバープリントの情報が反映されている状態でご確認ください。

実例

Illustrator CS4で以下のようなデータを作成します。②の白文字と④のシアンの色の文字の部分は「オーバープリント」の設定がされています。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(1)


データをIllustratorで「オーバープリントプレビュー」すると以下のようになります。

②の白文字は消えてしまい、④のシアンの色の文字は景のイエローの色と混ざり、グリーンの色になっています。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(2)


このデータからPDFへ変換します。


できあがったPDFAcrobat・Adobe Readerで開きます。なお、Acrobat・Adobe Readerの設定は以下のページに掲載してある設定がされているものとします。


Acrobat・Adobe Readerではオーバープリントがデータの通りに再現され、②の白文字は消えてしまい、④のシアンの色の文字は景のイエローの色と混ざり、グリーンの色になっています。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(3)


Mac OS Xの「プレビュー」でPDF②の白文字はそのまま表示され、④のシアンの色の文字も景のイエローの色と混ざることはなく、シアンの色になっています。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(5)


このように同じデータでも見え方が異なります。

印刷用のPDFを確認する際は、AcrobatまたはAdobe Readerを強くお薦めいたします。


補足

Mac OS Xでは、Acrobat・Adobe Readerをインストールしても「.pdf」の拡張子が付いたファイルの関連付けが「プレビュー」になったままの場合があります。誤ってPDFを「プレビュー」で開かないように、関連付けをAcrobat・Adobe Readerに変更しましょう。


「.pdf」の拡張子が付いたPDFのファイルを選択します。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(6)


メニューから「ファイル」→「情報を見る」を選択します。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(7)


「このアプリケーションで開く」が「プレビュー」になっている場合は変更が必要です。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(8)


「このアプリケーションで開く」を「Adobe Acrobat Pro」「Adobe Reader」などに変更して、「すべてを変更...」のボタンをクリックします。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(9)


以後「.pdf」の拡張子が付いたファイルはダブルクリックでAcrobat・Adobe Readerで開くようになります。

Acrobatとプレビューでオーバープリントの見え方が違う(10)