概要
InDesignドキュメントのファイルサイズは「別名で保存」することで手軽に小さなサイズにできます。
InDesignファイルの不要な情報を削除して、管理しやすいサイズにしておきましょう。
ファイルサイズが小さくなる実際の例
以下の様なInDesignドキュメントを4つ用意しました。それぞれ24.1MB、43.9MB、99.8MB、131.6MBのファイルサイズがあります。
それぞれのInDesignドキュメントを開いて、メニューから「ファイル」→「別名で保存」を選択します。
今回はわかりやすいように「-別名保存後」をファイル名につけて保存します。
4つのInDesignドキュメントを別名で保存したものとファイルサイズを比べてみると以下の様に大幅にファイルサイズが小さくなることが確認できます。
- 24.1MB → 15.2MB:元のファイルサイズの63%
- 43.9MB → 15.5MB:元のファイルサイズの35%
- 99.8MB → 90.2MB:元のファイルサイズの90%
- 131.6MB → 92.6MB:元のファイルサイズの70%
ドキュメントの作成方法などにより、ファイルサイズの縮小率は変化します。
ファイルサイズが小さくなる理由
InDesignドキュメントのファイルサイズが小さくなる理由として、InDesignのヘルプに以下の記載があります。
「別名で保存」コマンドを使用すると、不要なデータをドキュメントから削除できます。「保存」コマンドを使用した場合は、新しい情報がドキュメントに追加されますが、削除されたグラフィックの情報など、不要になったデータは削除されません。一方、「別名で保存」コマンドを使用すると、ドキュメントが完全に書き直され、ドキュメントに現在含まれるオブジェクトやページに関する情報だけが保存されます。必要なデータのみを含むドキュメントは、大きなディスクスペースを使用しないので、再描画や印刷が速くなります。
InDesign でのファイルとテンプレートの操作
通常の「保存」のコマンドの場合は、InDesignドキュメントを高速に保存するために、新しい情報をドキュメントに追加して保存していて、不要なデータが整理されないのですが、「別名で保存」のコマンドにより、本当に必要な情報だけにリフレッシュされ、ファイルサイズが小さくなるということのようです。
このためメニューから「ファイル」→「別名で保存」を繰り返してもファイルサイズを小さくする効果はありません。