Illustrator CSから追加された機能の一つに「3D効果」があります。
このページでは、Illustrator CS4の3D効果を使ってオブジェクトを作る方法を説明します。
手順
例として以下のようなボールの中にリンゴが入っている図形を作成してみます。
ボールを作る
まず、ボールとなるオブジェクトを作成します。
ペンツールを選択します。
ペンツールで以下の図のようなパスを描きます。最終的な立体物の断面を意識して作ってみましょう。
メニューから「効果」→「3D」→「回転体...」を選択します。
「3D 回転体オプション」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。
赤線で囲んだ部分が「詳細オプション」になっている場合は、「表面」の項目が表示されていないのでクリックして設定して下さい。
すると簡単に立体的なオブジェクトができます。
リンゴを作る
次に、リンゴとなるオブジェクトを作成します。
楕円形ツールを選択します。
楕円形ツールで円を描きます。
メニューから「効果」→「3D」→「回転体...」を選択します。
「3D 回転体オプション」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。
こちらも簡単に立体的なオブジェクトができます。
できたオブジェクトを選択し、メニューから「効果」→「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」を選択します。
「ドロップシャドウ」の設定画面は以下のように設定し、OKをクリックします。
そしてブラシツールなどで、ヘタを描けばリンゴのできあがりです。
できたリンゴをいくつか複製し、色・向きなどを変更すればいろいろな種類のリンゴができるでしょう。
リンゴとボールを組み合わせる
リンゴとボールと組み合わせますが、このまま配置すると、リンゴが前面に出てしまうので、ボールの中にあるように見せるように加工してみましょう。
まずはリンゴ同士をグループ化します。
リンゴをすべてを選択します。
メニューから「オブジェクト」→「グループ」を選択します。
グループ化したリンゴの前面に抜くためのパスを描きます。
以下の図の赤い矢印で指したパスです。
切り抜き用のパスとリンゴを選択状態にします。
メニューから「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。
パスで切り抜かれ、以下の図のようにボールの中にリングが入ったように加工されました。
以上で完成です。
この3D機能を使えばさらにデザインの幅が広がるのではないでしょうか。
みなさんもぜひ試してみてください。
参考ページ
このエントリーは以下のページを参考にして作成されました。