Photoshopでの画像ファイル保存について

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概要

このページではPhotoshopの画像の保存について説明しています。

画像の保存形式によって設定が異なるので、注意が必要です。

※以下の説明やダイアログなどはPhotoshop CS3の環境で作成されています。

環境設定

まずは環境設定を行いましょう。

Macの場合

メニューから「Photoshop」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択します。

メニューから「Photoshop」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択
メニューから「Photoshop」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択

Windowsの場合

メニューから「編集」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択します

メニューから「編集」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択
メニューから「編集」→「環境設定」→「ファイル管理」を選択

ファイル管理の設定について

拡張子を必ず付けるようにします。※Windowsは自動的に付くので設定はありません。

拡張子があるとMacとWindowsの異なるOS間のファイルの受け渡しの際や、場合によってはMac同士でのファイルの受け渡しの際に、開けないなどの問題の発生が少なくなります。どんな種類のファイルかわかりやすくなるので作業効率も向上します。

またPSDおよびPSBファイルの互換性を優先」を「常にオン」にします。この項目は特別な事情がない限り「常にオン」にすることをおすすめします。

「ファイル管理」の設定画面
「ファイル管理」の設定画面

Photoshop形式で保存する場合

Photoshop形式はいわゆるPhotoshopネイティブの形式で、拡張子は「.psd」が一般的に使用されます。

Photoshop形式はレイヤーや透明などの情報をそのまま保存できるので、以前から編集作業の途中の保存形式として使用されてきました。

InDesignIllustratorなどでPhotoshop形式のまま貼り込む方が作業の効率がよい場合も多いので、Photoshop形式のままに使用するパターンも多いです。

Photoshop形式で保存する場合は、特にオプションなどの設定は必要ありません。

Photoshop EPS形式で保存する場合

Photoshop EPS形式は、以前は非常に多く使われていたPhotoshop保存形式のひとつです。現在はあまり推奨されていません。拡張子は「.eps」が一般的に使用されます。

Photoshop EPS形式で保存する場合は、まずレイヤーを統合してください。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択すると、レイヤーが統合されます。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択
メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択

EPSオプションの設定

Photoshop EPSで保存する時に表示されるEPSオプションの設定は以下のように設定してください。

下の方にある「ハーフトーンスクリーンを含める」「トランスファ関数を含める」「ポストスクリプトカラーマネジメント」「画像補完方式」のチェックは外してください。

EPSオプションの設定
EPSオプションの設定

プレビューの設定

プレビューの設定の項目は使用しているOSにより表示が異なりますが、Photoshop EPSをWindowsでも使用する場合は「TIFF(8bit/pixel)」を設定してください。

Photoshop EPSをMacで使用する場合は「Macintosh(8bit/pixel)」を設定してください。

MacのOSのバージョンによってはプレビューの設定を「Macintosh(8bit/pixel)」にすると、他のソフトウェアにファイルを貼り込んだ場合にプレビューが表示されない場合があります。その際は「TIFF(8bit/pixel)」を選択してください。

プレビューの設定
プレビューの設定

エンコーディングの設定

エンコーディングの設定は、一般的には「バイナリ」を選択しておけば良いでしょう。ただし、Illustrator CSにPhotoshop EPSを貼り込む場合は「ASCII85」を使用してください。

画像のファイルサイズが大きくて気になる場合は「JPEG - 最高画質(低圧縮率)」もお薦めです。JPEG圧縮で画像を圧縮するので、ほとんど分からない程度ですが多少画質は低下します。

エンコーディングの設定
エンコーディングの設定

TIFF形式で保存する場合

TIFF形式で保存する場合、拡張子は「.tif」が一般的に使用されます。

TIFF形式で保存する場合は、まずレイヤーを統合してください。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択してレイヤーを統合してください。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択
メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択

TIFFオプションの設定

TIFFオプションは以下の様に設定してください。

画像圧縮の項目は「なし」または「LZW」を選択します。「LZW」を選択した場合は画像が圧縮されます。(画質は劣化しません)

「画像ピラミッドを保存」はチェックを外してください。

TIFFオプションの設定
TIFFオプションの設定

JPEG形式で保存する場合

JPEG形式で保存する場合、拡張子は「.jpg」が一般的に使用されます。

JPEG形式はファイルそのものはファイルサイズは小さくなり扱いに便利ですが、Illustratorへリンクで貼り込みをしている場合にIllustratorのファイルを開くための時間が掛かることがあるので、JPEG形式はあまりお薦めできません。

JPEG形式で保存する場合は、まずレイヤーを統合してください。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択してレイヤーを統合してください。

メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択
メニューから「レイヤー」→「画像を統合」を選択

JPEGオプションの設定

JPEG形式で保存する場合のJPEGオプションは以下のように設定してください。

画像オプションの項目は画質を10~12「最高(低圧縮率)」に設定してください。

JPEGオプションの設定画面
JPEGオプションの設定画面