AcrobatのプリフライトでPDFデータをチェックする

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AcrobatのプリフライトでPDFデータをチェックする
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概要

このページではAdobe Acrobatプリフライト機能を利用して印刷データとしての基本的なチェックを手軽に行うための説明をしています。

Adobe Acrobatプリフライト機能を活用してエラーのない印刷を目指しましょう!

Adobe Acrobatプリフライト機能による基本的なデータチェック

Adobe Acrobatでは、プリフライト機能を使用してPDFデータの問題をチェックすることができます。

印刷データを入稿する前に、PDFプリフライトチェック(当社の基本チェック項目)を行ってください。

以下の説明のプリフライトはAdobe Acrobat 8以降の日本語版に対応しています。Adobe Acrobat Readerでは使用できません。

プリフライト機能の初回起動時の注意点

初めてプリフライト機能を使おうとすると「ユーザー独自の環境設定をコピーできません」というエラーが出てプリフライト機能が使えないことがあります。

プリフライト機能の初回の起動時だけ、環境設定のセキュリティ(拡張)の以下の項目のチェックを外してください。

  • サンドボックスによる保護:起動時に保護モードを有効にする
  • 拡張セキュリティ:拡張セキュリティを有効にする
環境設定:セキュリティ(拡張)の設定画面
環境設定:セキュリティ(拡張)の設定画面

以下のプリフライトプロファイルの設定などが終わったら、チェックをオンに戻してください。

【関連ページ】

プリフライトプロファイルのダウンロード

当社へPDF入稿する際の印刷適合性をチェックするためのプリフライトプロファイルを用意しました。ほかの印刷サービスでの印刷適合性をチェックできるものではありません。

下記のリンクよりプリフライトプロファイルデータをダウンロードしてください。ZIP圧縮してありますので展開します。

展開すると「tokupure_PDF_checker.kfp」というファイルが出てきます。

プリフライトダイアログボックスを表示

ショートカットキーで起動する場合

※バージョンや環境によってはショートカットキーが効かない場合もあります

  • Windows版:Ctrlキー+Shiftキー+X
  • Mac版:Commandキー+Shiftキー+X

Acrobat Proの場合(新しいUI)

※画面はAcrobat Proのバージョン2024.002.20991です。

Adobe Acrobatを起動した画面(ホーム画面)の上部にある「すべてのツールを表示」をクリックします。

「すべてのツールを表示」を選択
「すべてのツールを表示」を選択

検索フォームに「プリフライト」と入力して検索すると、プリフライトへのリンクが出てくるのでクリックします。

検索フォームに「プリフライト」と入力し、プリフライトへのリンクを選択
検索フォームに「プリフライト」と入力し、プリフライトへのリンクを選択

ツールの「プリフライト」をクリックします。

プリフライトを選択
プリフライトを選択

Acrobat Proの場合(以前のUI)

※画面はAcrobat Proのバージョン2024.002.20991です。

Adobe Acrobatを起動した画面(ホーム画面)の上部にある「すべてのツールを表示」をクリックします。

「すべてのツールを表示」を選択
「すべてのツールを表示」を選択

検索フォームに「プリフライト」と入力して検索すると、プリフライトへのリンクが出てくるのでクリックします。

検索フォームに「プリフライト」と入力し、プリフライトへのリンクを選択
検索フォームに「プリフライト」と入力し、プリフライトへのリンクを選択

ツールの「プリフライト」をクリックします。

プリフライトを選択
プリフライトを選択

Acrobat X・Acrobat XI・Acrobat Pro DCの場合

メニューから「ツール」→「印刷工程」を選択します。

メニューから「ツール」→「印刷工程」を選択
メニューから「ツール」→「印刷工程」を選択

ウインドウの右側に表示されるツールパネルの「印刷工程」の「プリフライト」を選択します。

ツールパネルの「印刷工程」の「プリフライト」を選択
ツールパネルの「印刷工程」の「プリフライト」を選択

Acrobat 9の場合

メニューから「アドバンスト」→「印刷工程」→「プリフライト」を選択します。

メニューから「アドバンスト」→「印刷工程」→「プリフライト」を選択
メニューから「アドバンスト」→「印刷工程」→「プリフライト」を選択

Acrobat 8の場合

メニューから「アドバンスト」→「プリフライト」を選択します。

メニューから「アドバンスト」→「プリフライト」を選択
メニューから「アドバンスト」→「プリフライト」を選択

プリフライトプロファイルのインストール

※画面はAcrobat Proのバージョン2024.002.20991です。

プリフライト」を選択すると、次のプリフライトダイアログボックスが表示されます。

プリフライトダイアログボックス
プリフライトダイアログボックス

プリフライトダイアログボックスから「オプション」→「プリフライトプロファイルを取り込み」を選択します。

「オプション」→「プロファイルを取り込み」を選択
「オプション」→「プロファイルを取り込み」を選択

ダウンロードしたプリフライトプロファイルデータ「tokupure_PDF_checker.kfp」を選択して「開く」ボタンをクリックします。

プリフライトプロファイルデータを選択して「開く」ボタンをクリック
プリフライトプロファイルデータを選択して「開く」ボタンをクリック

取り込みが完了するとプリフライトダイアログボックスの「取り込まれたプロファイル」の中に「吉田印刷所トクプレ. PDFチェック」の項目が表示されます。

「取り込まれたプロファイル」の中に表示
「取り込まれたプロファイル」の中に表示

PDFプリフライトチェックする

※画面はAcrobat Proのバージョン2024.002.20991です。

プリフライトチェックをするには、PDFをAdobe Acrobatで開いて、プリフライトダイアログボックスで「吉田印刷所トクプレ.PDFチェック」のプリフライトプロファイルをダブルクリックします。

プリフライトチェックを行うと以下のような結果が表示されます。

問題がない場合

問題がない場合は、プリフライトダイアログボックスの左上に緑色のマークが表示されます。

問題がない場合のダイアログ
問題がない場合のダイアログ

問題がある場合【要確認】

要確認の問題が発見された場合は、プリフライトダイアログボックスの左上に黄色のマークが表示されます。

問題がある場合のダイアログ【要確認】
問題がある場合のダイアログ【要確認】

「要確認」は、確認をして問題がなければ作業を進められる問題です。

問題の内容によっては意図しない印刷結果になることもあります。解決できる問題は元データで解決して再度PDFに変換することをおすすめします。

該当するチェック項目は以下のとおりです。

  • オーバープリントが設定されています
  • RGBカラーが使われています
  • 特色が使用されています
  • PDF内に注釈があります

問題がある場合【エラー】

問題が発見された場合は、プリフライトダイアログボックスの左上に赤色のマークが表示されます。

問題がある場合のダイアログ【エラー】
問題がある場合のダイアログ【エラー】

「エラー」は、入稿しても印刷できない問題です。

元データからのPDFへの変換に何かしらの誤りやトラブルがあったと考えられます。

該当するェック項目は以下のとおりです。

  • PDFファイルが破損しています
  • PDFにセキュリティが設定されています
  • フォントが埋め込まれていません

プリフライトチェックで問題があるオブジェクトの表示

※画面はAcrobat Proのバージョン2024.002.20991です。

エラーや警告が表示された場合は、プリフライトダイアログボックスの左下の「スナップビューで表示」をクリックします。

次に問題のオブジェクトを一覧から選択してダブルクリックします。

「スナップビューで表示」をクリックして問題のある内容を選択
「スナップビューで表示」をクリックして問題のある内容を選択

すると問題のオブジェクトがスナップビューのダイアログボックスで表示されますので内容をご確認ください。

同時にAcrobatPDF表示の中では該当するオブジェクトが点線で囲まれます。

以下の画像は、スナップビュー上にピンクの星のオブジェクトが出ていますが、PDFデータ上はオーバープリントによって青色になっている様子です。

スナップビューのダイアログで問題のあるオブジェクトが表示されている状態
スナップビューのダイアログで問題のあるオブジェクトが表示されている状態

修正する場合は元データで問題のオブジェクトを修正してください。Acrobat上で修正しないでください。Acrobat上で修正したPDFデータは印刷できない場合があります。

ほかにチェックした方がよい項目

当ページで紹介した「tokupure_PDF_checker.kfp」のプリフライトプロファイルではあくまで基本的なトラブルをチェックするものです。

このほかに、印刷・製本・加工・断裁などで問題になりそうな項目を以下に挙げます。別途ご確認ください。

  • 仕上がりサイズ・折りサイズ
  • 裁ち落としの設定
  • デザイン的な位置
  • 画像の解像度
  • オブジェクト・画像のインキ使用量
  • ファイルサイズ
  • PDF/X-1a準拠・PDF/X-4準拠
  • レイヤーの有り無し
  • PDFのバージョン
  • 細すぎる罫線・極細線(ヘアライン)