概要
Illustratorで角丸の四角形を作成方法と、角丸のサイズの調整方法を紹介します。
角丸の四角形を作成して再編集する際に作業が簡単になるようにデータを作成すると、編集作業の時間が短縮できます。
Illustrator CC 2014以降では、ライブシェイプの機能により、修正がしやすい角丸の四角形が作りやすくなりました。
Illustrator CC 2017(2017年10月リリース)から
ツールパネルから「角丸長方形ツール」を選びます。
作成したい場所でドラッグすると、コーナーに⦿のハンドル(ライブコーナーウィジェット)が付いた角丸長方形(角丸四角形)が作成されます。
角丸のコーナーのサイズを変更するには、角丸長方形を選択した状態でコーナーにある⦿のハンドルをドラッグします。
自由に角丸のサイズを変更できます。
コーナーにある⦿のハンドルをクリックすると、⦿のハンドルの形が変わり、その角だけが選択された状態になります。
この状態で⦿のハンドルをドラッグすると、その角だけ角丸のサイズを変更することができます。
または角丸長方形を選択した状態で「プロパティ」パネルを開き、右下の「…」をクリックします。
詳細オプションの内容が展開されるので、ここで角丸のサイズを変更できます。
Illustrator CC 2014から
Illustrator CC 2014からは、ライブシェイプになっている長方形を選択した状態で、変形パネルを開くと、角丸のサイズの設定があります。
(Illustrator CC 2017(2017年10月リリース)以降のバージョンにも変形パネルに同じ設定があります)
以下はIllustrator CC 2014より前のバージョンの場合です。
良くない作り方の例
角丸の四角形を作成する際に、ツールバーにある「角丸長方形ツール」を使うと…
角丸の四角形を作成すると、角にポイントが2つできてしまいます。
この角丸の四角形のバウンディングボックスのハンドルをドラッグして横の幅を変更しようとすると、
角丸の形がいびつになってしまいます。
これは角を構成しているポイントそのものが拡大/縮小によって移動してしまうためです。
これではサイズ変更をする際に手間が掛かってしまい大変です。
角丸の形状が変わらない作り方を試みてみましょう。
良い作り方の例
角丸の四角形を作成する際も、「長方形ツール」を使用します。
長方形ツールで四角形を作成します。
メニューから「効果」→「スタイライズ」→「角を丸くする」を選択します。
「半径」の値を入力し、「OK」をクリックします。
作成された角丸の四角形を選択しても、角のポイントとしては1つになっています。
この角丸の四角形のバウンディングボックスのハンドルをドラッグして横の幅を変更しても、
角の形は維持された状態で横の幅が伸びます。
これは四角形にアピアランスとして「角を丸くする」が適用されているためです。
デザインの変更などで、オブジェクトのサイズが大きく変わることはよくあります。そのたびに角丸などの処理を修正していたのでは作業の効率化は図れません。
変更しやすいデータ作りを普段から心がけることでトータルの作業時間を減らすことができます。
今回の角丸の四角形は簡単なものでしたが、こうしたアピアランスをうまく活用していけるよう考えていきましょう。
注意点
Illustrator CS3まで搭載されている「フィルタ」にも「スタイライズ」→「角を丸くする」をいうメニューがありますが、これを使うと…
ツールバーの「角丸長方形ツール」と同じ結果になってしまいます。注意しましょう。
追記(2018/01/29)
Illustrator CC 2014からのライブシェイプについての記述とIllustrator CC 2017(2017年10月リリース)の記述を追加しました。
関連情報・参考資料
- Illustrator でライブシェイプを作成する方法(Adobe)
- Illustrator でライブコーナーを使う方法(Adobe)