DTP駆け込み寺の掲示板で以下の様な質問がありました。
あるオブジェクトをクリッピングマスクして、さらにもう一度他のオブジェクトと含めてクリッピングマスクした後に、あとからマスクした物だけを解除したい場合なにかいい方法はありませんか?
DTP駆け込み寺 掲示板
様々な方法はあるかと思いますが、ぱっと見た感じでわかりやすそうな方法を考えてみました。
実例・方法
それでは簡単にクリッピングマスクを掛けた図形のマスクを解除する方法を説明します。
まずレイヤーパネル(パレット)を開きます。
Illustrator 9以降ではサブレイヤー機能というものがあり、レイヤーパネルでレイヤーに含まれているオブジェクトをダイレクトに表示することができるようになりました。
サブレイヤーの中身を表示するにはメインのレイヤーの名前の横にある三角をクリックします。
サブレイヤーの中身が表示されました。
このサブレイヤーの中に『〈クリッピングパス〉』というものがありますね。
表示・非表示の目のアイコンをクリックし、非表示にすると一時的にクリッピングマスクが無効になります。
このクリッピングマスクが不要であればこのサブレイヤー『〈クリッピングパス〉』を削除します。(〈クリッピングパス〉のサブレイヤーをレイヤーパネルの下の方にある「ゴミ箱」アイコンにドラッグ&ドロップして削除できます)
もっと深いところで掛けたクリッピングマスクはどうなのでしょうか。
先ほどと同じようにレイヤーの名前に横にある三角をクリックし、サブレイヤーを展開していきます。
ここにも『〈クリッピングパス〉』がありました。
先ほどと同じように表示・非表示の目のアイコンをクリックして『〈クリッピングパス〉』を非表示にすると、上部にある星形のクリッピングマスクは有効になったまま、このマスクだけ無効になります。
このクリッピングマスクが不要であればこのサブレイヤー『〈クリッピングパス〉』を削除します。
以上の様にサブレイヤーの機能はわかりやすくクリッピングマスクを選択して位置を移動したり、無効にできたりするので活用してみましょう。
注意
クリッピングパスのサブレイヤーを不可視の状態のまま、ご入稿するのはご遠慮願います。不要の場合は削除をお願いいたします。