
概要
このページではAdobe Illustratorでトンボ(トリムマーク)を作成する方法を掲載しています。
対象のバージョンはAdobe Illustrator CS5・Adobe Illustrator CS6・Adobe Creative Cloud版Illustrator(Adobe Illustrator CC)です。
トンボの役割
L字のトンボが2つ重なっている日本式のダブルトンボでは断裁の予備部分を表す「裁ち落とし」のエリアも示します。
くわしくは以下のページをご確認ください。
トンボ作成の手順
※画面はAdobe Illustrator 2025です。
トンボの作成はなるべく最初に行っておきましょう。
以下の例はアートボードのサイズを仕上がりのサイズとしてトンボを作成する手順です。
今回のドキュメントは150×150mmです。

ツールパレットの長方形ツールを選択します。

【重要】塗りと線のカラーを「なし」にします。

Illustratorドキュメント上でクリックして長方形を作成します。
ここではアートボードと同じサイズを入力します。

長方形の位置はアートボードと同じ位置(左上がX・Yともに0mmの位置)にします。

長方形を選択した状態のまま、メニューから「オブジェクト」→「トリムマークを作成」を選択します。


できあがったトンボ(トリムマーク)を操作できないようにロックしておきましょう。
トンボの元になった長方形とトンボを選択して、メニューから「オブジェクト」→「ロック」→「選択」を選択してオブジェクトをロックします。

以上がトンボの作成方法です。
トンボの元になる長方形の線のカラーを入れないでください
トンボの元になる長方形の線幅がある(線にカラーが入っている)と、できあがるトンボ(トリムマーク)のサイズが正しいサイズになりません。
必ず長方形の線幅はなし(線のカラーは「なし」)にしてください。
くわしくは以下のページをご確認ください。
トンボの線が仕上がり位置を表すだけのシングルトンボになってしまう場合
トンボの線がL字のトンボが2つ重なったダブルトンボではなく、仕上がり線のみ示したシングルトンボになる場合があります。

Illustratorのトンボは「西洋式」と「日本式」のトンボが用意されていて、この場合は「西洋式トンボ」になっていると考えられます。
この場合は以下のように環境設定の「一般」→「日本式トンボを使用」のチェックが外れている可能性があります。

裁ち落とし部分も表すダブルトンボに変更する場合は、「日本式トンボを使用」にチェックを付けて「OK]」をクリックした後、トンボを作成してください。

トンボ(トリムマーク)を作成した後にトンボが選択できない場合
トンボ(トリムマーク)をメニューから作成しても、トンボが選択できない場合はメニューの「効果」にある「トリムマーク」を選択していないかを確認してください。こちらで作成した場合、トンボ作成後に選択できません。
