Twitterで源ノ角ゴシックをIllustratorにて縦組み(縦書き)で使用すると、矢印の挙動が違うというものがありました。
このTwitterの投稿がされたのは2014年の8月ですが、2016年2月現在どうなっているのかを検証してみました。
源ノ角ゴシック、Illustratorの縦組みで矢印つかったときの挙動が違うね。向きが横組みのときと同じだ。 pic.twitter.com/VgaQkIqOxh
— tsukada, tetsuya (@dezaiso) 2014, 8月 19
検証方法
Illustrator CC 2015・InDesign CC 2015にて、フォントの違いにより縦組みの矢印の向きが変わるかを検証する。
検証するフォント
検証するフォントは以下の通りです。
- 小塚ゴシックPro
- 源ノ角ゴシック JP(Typekitより)
- MS ゴシック(Windows 10標準フォント)
- HG創英角ポップ体(Microsoft Office標準フォント)
- 游ゴシック(Windows 10標準フォント)
- ふい字P(フリーフォント)
- IPAゴシック
- IPA明朝
検証結果
今回は小塚ゴシックProを基準とします。
Illustratorの場合
源ノ角ゴシック JPは小塚ゴシックProと向きが異なります。
MS ゴシック・HG創英角ポップ体は小塚ゴシックProと向きが同じです。
游ゴシックは小塚ゴシックProと向きが同じです。
ふい字Pは小塚ゴシックProと向きが異なります。
IPAゴシック・IPA明朝は小塚ゴシックProと向きが同じです。
InDesignの場合
テキストフレームを作成して文字を入力しています。
源ノ角ゴシック JPは小塚ゴシックProと向きが異なります。
MS ゴシック・HG創英角ポップ体は小塚ゴシックProと向きが同じです。
游ゴシックは小塚ゴシックProと向きが同じです。
ふい字Pは小塚ゴシックProと向きが異なります。
IPAゴシック・IPA明朝は小塚ゴシックProと向きが同じです。
以上の結果となりました。
縦組み(縦書き)で「源ノ角ゴシック JP」「ふい字P」は注意が必要です。
他にもこのようなフォントがあるかもしれませんので、文字原稿をIllustrator・InDesignに流し込んだ後に必ずチェックするようにしましょう。
補足
なお、Word 2013で「源ノ角ゴシック」を縦組みで使用した時の向きは、他のフォントと同じでした。(右向きでした)