株式会社ボーンデジタルより毎年発行されている冊子「DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016」が発売されました。
ここでは「DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016」を読んでみた感想を紹介したいと思います。
巻頭特集は、最新トピックス110とかなり多くの項目について取り上げられています。
Adobe Creative Cloudの最新動向、デジタル印刷・印刷機の最新動向、フォント・電子出版・その他の分野の最新動向について書かれています。
Adobe Creative Cloudの最新動向は、Adobeのサイトやイベントなどで見るコンテンツではありますが、改めてまとめられた誌面で見てみると、ネットで見ていたつもりの内容であっても見落としていたり、(Creative Cloudの仕組み上)前に知った機能から大幅に機能やサービスが変更されていたりするものが見つかったりと、知識を一気にアップデートできます。
知らなかったことは例えばこんなこと。
- Lightroom・Camera Rawでパノラマ合成ができる
- Illustratorの変形パネルで多角形も数値入力で後から形状を変形できる(本誌の楕円形と多角形の画像が逆になっていますが)
- モバイルアプリが結構たくさんあること
最後に書いたモバイルアプリは、ざっくりこんなレイアウトで写真はこんな感じで…みたいなのはタブレットのモバイルアプリで結構できてしまうのだなと感じました。
デジタル印刷などに関しては、機械の説明や単なるバリアブル印刷だけではない利用方法などが掲載されています(巻末特集にも機械の紹介)。
内容の目次は以下の通りとなっています。
今回は印刷工程に近い順序に整理し直したとのことで、DTP・印刷業界に初めて入る方にもオススメできる流れになっていると感じました。
最初の「01:印刷のしくみ」では、どんな印刷物があるのか、企画から納品までの流れは、フロー図などが入っていて大変分かりやすくなっていました。その他の項目でもフロー図などで複雑な印刷の工程を分かりやすく説明してありました。
DTPや印刷のことを、色々調べるのに持っておいて良い1冊だと思います。
余談になりますが、2015年版・2016年版は、数年前の「DTP&印刷スーパーしくみ事典」と比べて製本の技術が向上(変更)されたのだと思いますが、ページの開きは格段に上がっていて、読みやすくなっています。最初から開いたページが勝手に閉じることは少なく、便利です。
※関係性の明示:株式会社ボーンデジタルより献本(見本誌)を頂きました。献本を弊社スタッフが読んだ上でレビューを行っております。
関連情報・参考資料
- カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016(株式会社ボーンデジタル)