はじめに
このページではPhotoshopを使って、いくつかの画像ファイルを、1つのPDFに連結する方法を紹介しています。
方法としては以下のものが考えられます。
- Photoshopで扱えるファイル(Photoshop形式やJPEG形式など)を、メニューの「別名で保存」などでそれぞれ一度PDF形式に変換
- できあがったPDFファイルそれぞれをAcrobatの「ファイルを結合」の機能を使い、1つのPDFファイルにまとめる
しかし、ファイルの数が多い場合は、「別名で保存」する作業の手間がかなり掛かるので、大変です。
そこで、効率よくPhotoshopファイルから1つのPDFファイルへ変換する方法を紹介します。
Photoshopファイルを1つのPDFにすることで、Photoshopでデジタルイラストをたくさん描く方や、ウェブサイトのモックアップやスクリーンショットなどをたくさん作っている方で、他の方に簡単に見せたいという場合に便利です。
PhotoshopでPDFファイルを作成する方法
※画面はPhotoshop CC 2018です。
Photoshopのメニューから「ファイル」→「自動処理」→「PDF スライドショー」を選択します。
左側の「ソースファイル」の項目で、既に開いているファイルを追加したい場合は「開いているファイルを追加」、他のファイルを追加する場合は「参照」をクリックして、PDFにまとめたいファイルをリストへ追加します。
ファイルはPhotoshopで開ける画像ファイルであればOKです。Photoshop形式(.psd)だけでなく、JPEG形式(.jpg)、PNG形式(.png)などもOKです。
右側の「出力オプション」の項目は、保存形式を「複数ページドキュメント」にして、「オプションに含める」の項目はチェックがすべて外れている状態にして、「保存」ボタンをクリックします。
ファイル名を指定して「保存」ボタンをクリックします。
PDFの変換設定の画面になるので、「Adobe PDF プリセット」は「PDF/X-4:2008(日本)」にします。
画質を劣化させないようにするには「圧縮」の項目のオプションで以下のように設定します。
「PDFを保存」ボタンをクリックすれば、Photoshopの複数のファイルが1つにまとまったPDFファイルが作成されます。
できあがったPDFを確認してみる
PDFのページサイズ
できあがったPDFを開いてみると、サイズ違いのPhotoshopファイルもそのままのサイズで(=各ページページサイズはバラバラで)PDF変換されていることがわかります。
また、Photoshopファイルでテキストレイヤーになっていた部分は、Acrobatで文字として選択できるようになっています。
PDFのプロパティ
PDFのプロパティを確認してみます。(Windows版のPhotoshop CC 2018の場合)
「概要」のタブは以下の情報となっています(一部抜粋)。
- タイトル:Adobe Photoshop PDF
- アプリケーション:PDF Presentation Adobe Photoshop CC
- PDF変換:Adobe Photoshop for Windows
タイトルの部分は、ウェブにアップロードした際に、検索結果に表示されたり、アプリケーションでタイトルバーで表示されたりする部分なので、ご都合に合わせてわかりやすいタイトルに変更しておく方が良いかもしれませんね。
「フォント」のタブはフォント名の横に「埋め込みサブセット」と表示されており、フォント情報が埋め込まれていることがわかります。
まとめるファイルがJPEG・PNG・TIFF形式の画像だけの場合はAcrobatを使うと簡単
今回はPhotoshop形式のファイルから1つのPDFファイルへ変換する方法を解説しましたが、まとめるファイルがJPEG・PNG・TIFF形式の画像だけなら、もっと簡単に1つのPDFへ変換できます。
※画面はAcrobat DC(リリースバージョン2018)です。
Acrobatのツールで「ファイルを結合」を選択します。
もしくはAcrobatのメニューから「ファイル」→「作成」→「ファイルを単一のPDFに結合」を選択します。
1つのPDFファイルへ変換したいファイルをドロップします。ファイルの種類は混ざっていてもOKです。
変換できない形式のファイルがあると警告が表示されます。警告のあるファイルはリストから削除してください。
以下はPhotoshop形式のファイルを追加したのでエラーになっています。
変換の品質オプションを設定します。
リストの上部にある歯車(ギア)のアイコンをクリックします。
ファイルサイズの項目は一番右が品質良く変換されます。
※ただしJPEG圧縮されるため品質にこだわりたい場合は前述の「スライドショー」の機能で変換した方が良いです。
また、「PDFポートフォリオとして保存」にチェックを入れないでください。入れてPDF変換した場合、環境によってはPDFの内容を閲覧できない場合があります。(例えばブラウザーでPDFを開くなど)