【ソフトウェア紹介】「Acrobat 5.0J」(Windows/MacOS用)

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当社のデータ入稿で一番の多いものはやはりIllustratorのデータ入稿です。次にQuarkXPressのデータ入稿・WindowsのPowerPointのデータ入稿・WORDのデータ入稿と続きます。まだまだ数は少ないですがPDFの入稿もある程度あります。
 
 データ入稿の出力で大切なことは、やはり出力前のデータ確認です。オーバープリントRGB画像やスポットカラー(特色)・不足フォント・ハーフトーンスクリーン情報・トランスファ情報など、他にも様々な問題がデータ入稿では起こります。オーバープリントRGB画像・スポットカラーは分版合成してプリントアウトをされる方はほとんどいないため、なかなか気づかないようです。
 
 オーバープリントIllustrator9のオーバープリントプレビューを使用する以外は通常、分版合成の出力をしてみないとなかなか分かりません。しかし、どのように出るかをAcrobat5.0を使用することで画面上でシミュレートすることが可能です。
 
 方法は、IllustratorQuarkXPressでドキュメントをEPS保存し、Acrobat Distillerの「ジョブオプション:カラー:デバイス依存データ」の「オーバープリント設定を保存」にチェックが入っていることを確認した後、Acrobat DistillerにてPDF変換します(通常は「Press」にしておけばOKです)。
 このPDFAcrobat5.0にて開くとオーバープリントの確認ができます(ただし「表示:オーバープリントプレビュー」にチェックが入っていること)。また、プリントアウト でもオーバープリントが再現され、オーバープリントの確認が可能です。(Acrobat Reader5.0では画面上の確認はできませんが、プリントアウトでの確認はできるようです)
 
 不要なオーバープリントは当社の入稿データエラーの中でもかなりの数存在します。不要なオーバープリントがあると、オーバープリントがあったために読めるはずの文字が読めなくなってしまう場合や色が掛け合わさって思った色にならないなどのトラブルが起こる場合があります。こうしたトラブルを防止するためにもAcrobat5.0のオーバープリントプレビュー機能を是非ご活用下さい。
 
 
※これらのデータのトラブルはエラーの原因となります。このエラーを回避するため、エラーを含んだデータの修正作業が発生します。エラーを含んだデータ入稿は追加料金の対象となるのでご注意下さい。
 
※なお、Illustrator9でオーバープリントプレビューができるからといってQuarkXPress EPSIllustrator9で開くと、オーバープリントの指定をしていない部分もオーバープリントと見なされてしまう場合があります(Illustrator9のEPS解析エラーかと思います)。