印刷するときの用紙の選択は印刷物の仕上がりに非常に影響を与える項目です。ここでは代表的な用紙の厚さ(重さ)についてを説明します。
用紙の厚さが異なれば、インクの乗りやインクの乾きが異なります。 また、折りや製本加工などにも大きく影響します。この点に注意をして紙の厚さを選択してください。
■印刷用紙の厚さの分類 [特売プレス参照]
以下に四六判・菊判・A判の紙の厚さの相互変換表を記します。これは紙1000枚で何kgであるかを表しています。
横方向に同じ紙を表しており、例を表せば、四六判で135kgの紙は菊判で93.5kg・A判で86.5kgと同じであるということを表します。
┌─────┬─────┬─────┐
│ 四六判 │ 菊 判 │ A 判 │
├─────┼─────┼─────┤
│ 135kg │ 93.5kg │ 86.5kg │
├─────┼─────┼─────┤
│ 110kg │ 76.5kg │ 70.5kg │
├─────┼─────┼─────┤
│ 90kg │ 62.5kg │ 57.5kg │
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実際の紙の厚さは以下の表の通りになります。
┌──────────┬──────┬──────┬──────┐
│ │ アート紙 │ マット紙 │ 上質紙 │
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│ 四六判で 135kg │ 0.13mm │ 0.19mm │ 0.195mm │
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│ 四六判で 110kg │ 0.105mm │ 0.145mm │ 0.16mm │
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│ 四六判で 90kg │ 0.09mm │ 0.115mm │ 0.13mm │
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■紙の厚さによる注意点
紙が厚い場合…インキの乾きが悪い場合が多い。また、折りをする場合に事前にスジを入れないと背割れが発生しやすいです。
紙が薄い場合…ベタの多い印刷面が裏に透けて見える場合があります。折りや製本などの加工が作業をしづらい。
紙の厚さは中綴じをする場合にも大きく影響してきます。(紙が厚ければ厚いほど外側のページと内側のページの差が大きくなります)