前々回のメールマガジンと同じくIllustratorのスクリプトについて触れていきたいと思います。
前々回「イラレで便利 for Adobe Illustrator - アドビ・イラストレーターのツール集」というページを紹介致しましたが、
▼ イラレで便利 for Adobe Illustrator- アドビ・イラストレーターのツール集
| http://park17.wakwak.com/~ddpp/6ot/js_ill/
→ http://d-p.2-d.jp/ai-js/ (新しいページはこちらです。2017/10/30追記)
この中に
Illustratorで作業をする人は必須!
のおすすめスクリプトがあるので一押しで紹介したいと思います。
そのスクリプトは
「塗り線さがし」
です。
「塗り線さがし」は線に色が付けてあるのではなく、塗りの方に色を付けて描かれた直線を検索してくれるスクリプトです。
塗り線は、画面上では線として見えていますが、線に色が入っていないため、オフセット印刷ではほとんど印刷されない極細線として印刷されます。出力するデバイスに依存する線のため、プリンターではきれいに見えても、刷版出力(CTP出力)の際にはほとんど見えない場合があります。
表組みなどを作っていると作ってしまいがちな線で、非常に注意が必要です。とはいえ、注意をしても過ちを犯すのが人間ですので、その点はスクリプトにサポートをしてもらいましょう。(スクリプトが100%そういったものを見つけてくれるわけではありませんが助けにはなるかと思います)
また、極めて細い線についても注意が必要です。どこからが極めて細いのかという問いの回答は一概には言えず難しいのですが、0.1pt未満は非常に危険な細さであるといえるのではないでしょうか。こうした極めて細い線についても「塗り線さがし」ではオプション機能で
Illustrator10とIllustratorCSで動くスクリプトです。問題の「塗りの線」をわかりやすく目立たせるようにもできます。スクリプトのダウンロードは以下のページからお願いいたします。
▼ 「塗り線さがし」
| http://park17.wakwak.com/~ddpp/6ot/js_ill/#js13
→ http://d-p.2-d.jp/ai-js/pages/01_scripts/path_object/index.html#09_search_badline (新しいページはこちらです。2017/10/30修正)
使い方は以下のページでも掲載しています。
▼ [2060]Illustratorでスクリプトを使って「塗り線」や「細すぎる線」を検索
|https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20051114/152028.html
さて、他のページになりますが「PICTRIX」というページでもDTPの作業に役立ちそうなスクリプトが提供されています。
▼ PICTRIX
オーバープリントの設定の解除はIllustrator8では全選択して属性のパレットで簡単に解除できたのですが、Illustrator10などでは、同じ方法でオーバープリントを解除できません。オーバープリントの設定ミスがあると、意図しないカラーで印刷されてしまう場合もあります。
PICTRIXにはこのオーバープリントの設定を検索・解除してくれるスクリプトが提供されています。Illustrator CS用です。簡単にオーバープリントの設定を解除できるので、オーバープリントの設定ミスが心配な方はぜひ一度試してみてくださいね。
▼ OverPrint_Search