弊社のデータ入稿に限らず、MacOS・WindowsのOSをまたぐ可能性のある場合は、ファイル名に使用している文字とファイル名の文字数にご注意下さい。
今回は3点気をつけて欲しい点を取り上げます。
(1)OS(ファイルシステム)から見た特殊文字
パスの区切り文字やコマンドラインでオプション・特別な動作を意味する記号や単語を使用した場合、他のOSにファイルを移動するときにファイル名が変化したり移動できなかったりする場合があります。
Windows「\/:*?"<>|」
ファイル名で「PRN」「CON」「AUX」「NUL」「LPT1~9」「COM1~9」
MacOS9「:」
MacOSX「:/」
PDF/Xのファイルがいくらプラットフォームを選ばないファイルと言われていますが、MacOSの環境でファイル名に「入稿データ*.pdf」などとつけていると、WindowsにPDFファイルを移動してきたときに、ファイル名が「入稿データ_.pdf」などというファイル名に変化したり、移動できなかったりと、エラーの原因となることもありますのでご注意下さい。
(2)半角の「.」(ピリオド)
最初の1文字目が半角の「.」(ピリオド)の場合、OSによってはファイルが特殊なファイルと見なされて、ファイルが見えなくなったり(不可視になったり)する場合があります。
MacOSで作成したファイルでファイル名の最後の1文字が半角の「.」(ピリオド)の場合、Windowsでは「_」などに変化する場合があります。
(3)長すぎるファイル名
MacOS9ではファイル名は基本的にFinderからは半角31文字以上の文字は扱えません。
特にMacOSX・WindowsなどからMacOS8・MacOS9にファイルを持ってくるときに、MacOSX・Windows側で半角31文字以上のファイル名を付けていると、MacOS8・MacOS9にファイルを持ってきたときにファイル名が変化してエラーの原因になる場合がありますのでご注意下さい。
またMacOSX版のIllustrator CSではファイル名が長い場合、環境を変化させなくても、リンクファイルのファイル名の保存方法に不備があるため、リンク切れになる場合があります。ご注意下さい。詳しくは以下のページをご覧下さい。
▼ [2057][Illustrator]ファイル名が長い場合リンク切れを起こす
| 場合があります(MacOSX版)