IllustratorではIllustrator 9より「アピアランス」という機能が追加されており、Illustrator 8まででは結構難しい二重三重の縁取り文字なども簡単に作成できるようになっています。
このアピアランス機能は使用しないと、文字を背面にコピーしてその文字の縁の太さや色を変えたりして、二重三重の縁取り文字であれば、さらに背面にコピーして…という作業を行う必要があります。
文字に影を付ける場合も同じで、文字を背面にコピーして色を変えるという作業が必要になるわけですが、この方法だと、文字のオブジェクトが2つになってしまうため、文字の直しや詰めの直しをした際に影の部分の文字も直さないと、文字と影の不一致が発生してしまいます。また、文字の移動もグループ化してあればよいですが、グループ化されていない場合は影だけ元の位置に残ってしまうなど、印刷のエラーが発生するおそれがあります。
アピアランスの機能を活用することで、文字のオブジェクトと連動したオブジェクトが作成されますので、文字を直したり詰めを直したりする場合でも、自動的に影の部分が連動して直ります。
アピアランスの組み合わせによってはいろいろな表現ができるので、今まで使ってみたことがない方は是非試しに使ってみてくださいね!
アピアランスの機能を使用した「文字の影付け」の手順に関しては以下のページをご覧下さい。
▼ ぼかしのない影を作る(「変形」の機能を利用)
| https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20090119/121500.html
▼ ぼかしのない影を作る(「ドロップシャドウ」の機能を利用)