吉田印刷所はインターネットを活用したネット印刷通販の事業を開始して10年目になります。完成した印刷用のデータをお送り頂き、そのデータを製版・印刷・加工をして皆様の元にお届けしております。
今回は今までに受け付けてきた印刷用のデータで比較的多いエラーデータについて紹介させて頂きます。今後の印刷用データ作成の参考になればと思います。
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●[1]イラストレーターのデータにトンボが付いてないケースがあります
トンボがないと仕上がりのサイズの確認ができません。
また画像の配置やデザインによっては仕上がりの位置がどこなのか判らない場合もあります。
結果的に意図しないところで印刷されてしまったり、断裁されてしまったりすることになります。イラストレーターで作成される場合は必ずトンボを配置して下さい。
| https://www.ddc.co.jp/words/archives/20050810154211.html
| https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20050704/150152.html
▼ イラストレーターCS4で選択できるトンボ(トリムマーク)を作成する
| https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20090324/145500.html
▼ イラストレーターでのトンボの作成手順(アートボードのサイズを利用)
| https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20060815/151443.html
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●[2]仕上がりサイズと同じサイズまでしかデータがなく、裁ち落とし分がない
吉田印刷所の印刷では効率よく印刷を行うために、プリンターの様に1枚1枚を印刷するのではなく、実際の仕上がりサイズの何倍か大きい用紙に、何面(何個)か並べて印刷します(例えばA4サイズの仕上がりであれば8面並べて印刷します)。その後、用紙を仕上がりの位置で断裁することで、多い部数の印刷も素早く終わります。
断裁も1枚1枚行うのではなく、何百枚・何千枚という枚数を重ねて一気に断裁をします。このため微妙なズレが発生することがあります。このためイラストレーターやインデザインといったプロフェッショナル向けDTPソフトウェアでは、「裁ち落とし」というエリアに使用しているカラーや画像などをはみ出させて、ズレが多少あったとしても製品の仕上がりに問題がないようにすることができるようになっています。
裁ち落としの部分にまでカラーや画像が入っておらず、仕上がりの位置までしかカラーや画像が入っていない場合、断裁時のズレが発生すると、印刷されていない部分が仕上がりに入ってきてしまいます。つまり紙の地の色(=白色)が出てきてしまうことになります。
| https://www.ddc.co.jp/words/archives/20050805171622.html
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●[3]レイアウト見本を添付し忘れている
データのエラーではありませんが、弊社の環境とお客様の環境では異なる部分があるかと思います。環境が違うことによって、お客様の意図している出力と、弊社で出力したものが異なってしまう場合があります。
そうしたエラーを防ぐために、レイアウト見本を印刷用のデータと一緒に添付して頂き、弊社の工程内で確認することで、製品が意図したものになるようになるように取り組んでおります。
(この社内での確認作業については以前のメールマガジンにも掲載しましたのでよろしければご覧下さい→ http://bit.ly/aAgOiv )
▼ レイアウト見本について
| https://www.ddc.co.jp/dtp/archives/20050727/152717.html
▼ [Q&A]完全データ支給なのにどうしてレイアウト見本が必要なのですか?
| https://www.ddc.co.jp/hatena/archives/20040916-170026.html