『非常識が未来を創る』(10)かたりべが吉田の良いところを語って回る

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複数回に分けて弊社が発行している書籍『非常識が未来を創る - パンドラの箱の真実』の内容をメールマガジンでお届けしております。

経営者・営業担当向けの内容になっております。


書籍『非常識が未来を創る - パンドラの箱の真実』については以下のページをご覧下さい。

http://bit.ly/zsIiAO


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この原稿は2011年6月28日に開催された「AGFAフェア2011東京」での株式会社吉田印刷所(新潟県五泉市)代表取締役社長吉田和久の講演の文字起こしを行い、内容を修正したものです。話の流れを分かりやすくするために順序の入れ替えや言い換えなどを行っていることを予めご了承ください。

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(前回からの続き。前回→ http://bit.ly/JLaQkz


●かたりべが吉田の良いところを語って回る


当社は先程もお話しした通り2003年に訪問営業活動を廃止しましたが、今年になって再度営業部隊を復活致しました。

その営業部隊は語り部・かたりべと言います。


営業部隊を廃止した時に何人かの営業を印刷現場の中に入れました。

営業の経験のあるスタッフが何年も現場を見てきたわけですから、吉田の良いところはどこなのかが分かります。

そして今年になってそのスタッフたちに「君たち、申し訳ないけれどもう一度外に出てくれ。お客様に吉田のこの部分はお伝えしたいというところが、君らが現場に入って分かっただろう。それを分かりやすく伝えてくれないか。」「吉田の良いところを語ってくれる、かたりべになってくれ。」という話です。

今4人がかたりべとして外に出ています。

そして毎日思いの丈を語ってきます。何を話せば良いか彼らは分かっているのです。


語り部・かたりべの名刺を持って、彼らが話に行くと、言葉に信憑性が生まれ、内容に重みが増す。結果、お客様がきっちりと理解して応対してくださる。

「今すぐに吉田さんにお願いできる仕事はないけれども、確かに吉田さんが言うことがこれから求められる仕組みだと思う。うちの会社も数多くの印刷物を作っているので検討してみるよ。」とおっしゃっていただけるそうです。


3・11の震災の後、用紙メーカーさんからは「用紙がありません」、アグフアさんはそんなことはありませんでしたが、刷版も「流通が難しくなっています」、インキも「今までのように潤沢に提供することができなくなる」と、それぞれのメーカーさんが多くを調達することができないと言ってきました。

私どもは一度にたくさん作ることはやめましょうと言っている会社ですから、それほど大量の材料を一気に使うということがありません。

電力もそうです。強制的な乾燥装置を使っていませんから500キロワットなんて使用しません。


日本の物づくりの考え方は3・11の震災以降大きく変わった。

いや、大きく変わらなければ日本経済の復興はないのかもしれない。

そんなふうに思っています。


今までと同じように、大量生産の中に無駄があっても、売り上げと利益がその中にあるのだから、ムダなど気にせず多く作れば良い。

もはやこんな時代ではない。

そんなふうに私は思っていますが、皆さんはいかがお考えでしょうか。


これまで吉田は何を言っているのか、何を考えているのか理解できない、と思っておられた方も、今日の状況を考えれば、全てとは言わずともある部分は、的を射ているのかもしれない、と思っていただけたのではないでしょうか。

こんな話を、機会がある度にもう何年もいろんな場面で言わせてもらいました。

「何を言っているんだ。お前のところは、それだけの規模しかない会社だからそうなのだろう。規模の問題だ。もっと大きくなってみろ。そうすればお前のところだってたくさん無駄が出てくるはずだ。」

そんな思いでこれまで私の話を聞いていた方がたくさんいらしたと思います。


どうぞ皆さん「吉田があんなことを講演の中で言っていたけれども本当なのか」といった疑問は、実際に観に来ていただけたら、納得してもらえるものと思っております。



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続きは次回以降のメールマガジンにて配信したいと思います。



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