2013年5月10日から12日まで印刷のマイスタースクールが株式会社吉田印刷所本社工場で開講されました。
全国から6社の印刷オペレーターが参加し、乾燥促進印刷のための基礎を学ばれました。
まず、弊社代表取締役社長 吉田和久から、参加者へ乾燥促進印刷を学ぶことの重要性や、印刷の未来の話がされました。
乾燥が早くなると何がどう改善するのか、メリットは何かを参加者全員で考え、品質向上や印刷のトラブルやコストダウンができること、などへの理解を深めました。
自分で考え、確認することで、印刷の乾燥のことを改めて考えるきっかけになります。
Heidelbergの講師の方から、印刷機の装置についての基本的な動作、原理原則を学んで、なぜこの装置が存在しているのか、この装置が動作しないとどうなってしまうのかを学びました。
なぜこのパーツがあるのかということを学び直すことで、パーツの重要性を再認識できます。
安定的な印刷の要のローラーのメンテナンスについて、弊社の印刷部長がメンテナンスのポイントを説明し、参加者に実際の作業を体験してもらっていました。
洗浄液(クリーナー)を吹き付けローラーに付いた固着した紙粉やインキ残留成分(グレーズ)を浮かせています。
ウエスを使ってローラーのインキカス・汚れ(グレーズ)を取り除く作業をしています。
親水性・親油性を均一にすることは印刷のインキや湿し水の安定供給に非常に大切な要素です。
ローラーのメンテナンスでは厳しいメンテナンス品質チェックや指導も行われました。
ライトを使って親油性や親水性の偏りがなく、均一に仕上がっているかを確認しています。
ローラーのメンテナンスで端の方が均一に仕上がっていないことを指摘しています。
最終的に印刷機にメンテナンスが終わったローラーをセットし、調整についての解説を行いました。
この後、インキ・水のバランスチェック、テスト印刷を行い、印刷濃度や乾燥性のチェックについて解説を行いました。
印刷のマイスタースクールは前半・後半の2回に分けて行われ、後半は6月に開講されます。
ご参加いただきありがとうございました。
なお、印刷のマイスタースクールについてのお問い合わせは以下のリンクのフォームよりお問い合わせ下さい。