「マイスタースクール」第一回を終えて・各社での取組み
乾燥促進技術の基本は印刷機のメンテナンスです。受講者の皆様には、マイスタースクールで学ばれた、堆積した汚れの除去や印刷に使う水の処理など、様々なメンテナン スを自社で実践していただきました。
その結果、「資材の使用量が減った」「印刷のスピードが上がった」などの目に見える成果が、受講された6社すべてで得られたとの発表がありました。さらに特定の資材において使用量が約半分にまで減ったという受講者の方もいらっしゃいました。
前回、メンテナンスを行うメリットとして3つの効果 を掲げました。そのうちの2つ「材料費の削減」「印刷機のパフォーマンス効果」をご自身で体験されたことで、3つめの効果−最終目的である「印刷工場の全体最適と 新たなビジネスモデルの構築」が吉田印刷所特有のものではなく、印刷業界全体で可能となることを感じていただけたようです。
報告発表の後は、メンテナンス中の疑問や問題点のフォローアップを行いました。対応策を明確にすることで、今後の進め方がはっきりと見えてきたようでした。
最後に、弊社社長 吉田の挨拶をもって全日程5日間、自社での実践期間を含めると約1 ヵ月以上にわたるマイスタースクールは無事終了しました。
ご参加いただいた受講者の皆様、ご苦労様でした。
「マイスタースクール」終了
参加された皆様からマイスタースクールを終えられての感想と、これから乾燥促進技術を活用していくにあたっての意気込みについてコメントをいただきました。弊社社長吉田の挨拶と共にご紹介いたします。
社長挨拶
「今までやっていなかったことを皆様がきちんと実践して、マシンの状況も改善されたのですから、効率良く仕事ができるのは当然のことかと思います。今までよりも間違いなく良くなっていることは確かでしょう。これからはマイスタースクールで学んだ乾燥促進印刷という技術を用いて、何を印刷するのかが問われます。与えられた仕事を日々こなすだけでなく、新しい商品を営業部門に提案するなど、印刷現場が会社を変えていく原動力にもなると考えています。当然、経営者の判断も重要ですが、1社1社が変わっていけば、印刷業界全体を変える起爆剤になると思っています。皆様も未来に向けて、強い思いを持って頑張ってください。今日は巣立ちの第一日目です。ありがとうございました。」
終了後は…
マイスタースクール終了後は、学ばれたことを自社へ持ち帰り実践し、社内の作業環境の改善とお客様に付加価値をご提供できる商品作りの基盤の構築に取り組み、乾燥促進技術の習得を目指していただきます。
マイスタースクールで学んだことを実践するためには、メンテナンス時間を作り出さなくてはなりませんし、メンテナンス作業に関しても、それまで自社で培ってきた常識を否定することになるかもしれませんので、現場の理解を得ることと、現場だけではなく社内での協力体制も不可欠です。弊社ではメンテナンスや作業環境の管理の方法、それらをベースとした乾燥促進技術を、弊社特有の技術としてとどめることなく、技術を習得をしたいと思う同業者の皆様へ公開し協力することで、印刷業界をさらにお客様へ価値の高い商品をご提供できる業界として変化させることができると考えています。
編集後記
受講された皆様がマイスタースクールで学ばれたことを実践してみて、その効果を実感していただけたようでした。そして技術的な面だけではなく、社内での意識の変化もあったようですので、それもまた大きな成果ではないでしょうか。受講された会社様が、今よりもお客様へご満足いただける商品をご提供されるためのお力になることができたのではないかと思います。
「YOSHIDA TELLING」とは
吉田印刷所の印刷のことをはじめ、社会やお客様に対してどんな取り組みを行っているかをもっと知ってもらいたい、その想いから、吉田印刷所ニュースレター「YOSHIDA TELLING」を制作しています。
TELLINGは「伝える」という意味です。
本誌を読んで当社へのご興味を持って頂ければ嬉しいです。
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