【アンケート結果】デザイナーが使用しているAdobeのデザイン用アプリのバージョン、Creative Cloudの使用状況について(2016年12月~2017年1月調査)

  • 公開:2017-01-23 13:40
  • 更新:
【アンケート結果】デザイナーが使用しているAdobeのデザイン用アプリのバージョン、Creative Cloudの使用状況について(2016年12月~2017年1月調査)

2017年1月23日

株式会社 吉田印刷所


Illustrator・PhotoshopなどのAdobeのデザイン用アプリで
使用しているバージョン・Creative Cloudの使用状況についての
ユーザーアンケート結果を公開
(2016年12月~2017年1月調査)

アプリは最新版リリースからすぐにメインで使用していく姿勢が強く現れている


株式会社吉田印刷所(新潟県五泉市・代表取締役社長 吉田和久)は、印刷業界・デザイナー向けに行った「Adobeのデザイン用アプリで使用しているバージョン」についてのユーザーアンケートの結果を公開した。



アンケート結果から、メインで使用するバージョンはIllustrator・InDesign・Photoshopの最新版であるCC 2017の割合が非常に高い結果になった。ひとつ前のバージョンであるCC 2015の割合もある程度存在しているが、これはCC 2017のリリースが2016年11月であり、リリースからアンケートまでの期間が短かったため、まだメインとして移行できていないユーザーであると考えられる。

他のバージョンでは、CS6をメインとして使用しているユーザーが依然多く、Creative Cloud(以下CC)の使用状況の結果や自由回答の内容から見ても、CCは導入しているが、データを渡す相手の関係でCS6をメインで使用しているユーザーが存在していることが見える。


バージョンを複数併用しているユーザーはIllustratorとInDesignで多いが、特にInDesignでは使われているバージョンがInDesign CS3から最新版までと幅広く存在している。InDesignがよく使われると思われるページ数が多い書籍などの改訂作業の際は、初版時に使用したバージョンを使用してデータが変更される影響を最小限にしたいというユーザーの考えが見えてくる。この傾向は編集リスクを考えれば、変わりづらいだろう。


CCの利用割合は前回と同程度だが、CCを使う予定はないユーザーは14.3%→11.9%と減少傾向ではある。これは新しいWindows、macOSでは古いバージョンのアプリが正常に動作しないため、マシンの買い換えなどで検討せざるを得ない状況にあるためと考えられる。

また、自由回答の欄では、CCの料金で様々なアプリやバージョンが使えて便利だという意見があった一方、様々なアプリが使える契約ではなく、DTPのアプリに絞ったセットで、もっと低価格で使用したいというユーザーの声も多く見られた。


アンケート概要

株式会社吉田印刷所では印刷業界・デザイナー向けに「DTP・デザインで使用するAdobeソフトのバージョン」「Creative Cloudの使用状況」についてのアンケートをAdobe Systemsの協力を得て2016年12月から2017年1月まで行った。


アンケート期間 2016年12月12日~2017年1月13日
アンケート対象 DTP・デザイン・印刷関係のAdobeアプリユーザー
アンケート方法 ウェブに設置したアンケートによる回答(無記名回答)
アンケート内容
  • Adobe Illustrator・Photoshop・InDesignのメインで使用しているバージョン
  • 他にも使用しているバージョンがあればそのバージョン
  • Adobe Creative Cloudの使用状況
  • Adobe Creative Cloudを導入して良かったところ/導入しない理由
  • Adobeへのメッセージ(自由回答)《非公開》
アンケート回答者数 989名

アンケート結果

■Illustratorについて

●メインで使用するバージョン

メインで使用するIllustratorのバージョン

バージョン割合
Illustrator 5/5.5 0.9%
Illustrator 7 0.1%
Illustrator 8 0.1%
Illustrator 9 0.1%
Illustrator 10 0.5%
Illustrator CS1 0.1%
Illustrator CS2 1.3%
Illustrator CS3 1.8%
Illustrator CS4 4.8%
Illustrator CS5/5.1 13.0%
Illustrator CS6(パッケージ または ライセンス) 21.6%
Illustrator CS6(CC付属) 6.3%
Illustrator CC 2.4%
Illustrator CC 2014 2.5%
Illustrator CC 2015 11.5%
Illustrator CC 2017 29.4%
使っていない 3.4%

●使用バージョンについて

Illustratorは複数のバージョンを併用していますか?

回答割合
ひとつのバージョンのみ使用 23.4%
複数のバージョンを併用 76.6%

●複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて(複数回答可)

複数のバージョンを併用している場合のIllustratorのバージョン

バージョン割合
Illustrator 5/5.5 0.9%
Illustrator 7 0.3%
Illustrator 8 3.9%
Illustrator 9 1.4%
Illustrator 10 1.7%
Illustrator CS1 0.6%
Illustrator CS2 3.5%
Illustrator CS3 5.1%
Illustrator CS4 6.4%
Illustrator CS5/5.1 9.4%
Illustrator CS6(パッケージ または ライセンス) 11.2%
Illustrator CS6(CC付属) 5.4%
Illustrator CC 3.9%
Illustrator CC 2014 4.6%
Illustrator CC 2015 10.4%
Illustrator CC 2017 7.9%

■Photoshopについて

●メインで使用するバージョン

メインで使用するPhotoshopのバージョン

バージョン割合
Photoshop 4 0.0%
Photoshop 5/5.5 2.2%
Photoshop 6 1.0%
Photoshop 7 0.8%
Photoshop CS1 0.0%
Photoshop CS2 0.8%
Photoshop CS3 1.9%
Photoshop CS4 4.6%
Photoshop CS5/5.1 11.2%
Photoshop CS6(パッケージ または ライセンス) 19.4%
Photoshop CS6(CC付属) 3.8%
Photoshop CC 2.5%
Photoshop CC 2014 2.5%
Photoshop CC 2015 12.1%
Photoshop CC 2017 35.7%
使っていない 1.3%

●使用バージョンについて

Photoshopは複数のバージョンを併用していますか?

回答割合
ひとつのバージョンのみ使用 39.3%
複数のバージョンを併用 60.7%

●複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて(複数回答可)

複数のバージョンを併用している場合のPhotoshopのバージョン

バージョン割合
Photoshop 4 0.2%
Photoshop 5/5.5 2.9%
Photoshop 6 1.1%
Photoshop 7 0.9%
Photoshop CS1 0.1%
Photoshop CS2 2.7%
Photoshop CS3 3.6%
Photoshop CS4 5.2%
Photoshop CS5/5.1 8.1%
Photoshop CS6(パッケージ または ライセンス) 10.5%
Photoshop CS6(CC付属) 3.4%
Photoshop CC 2.4%
Photoshop CC 2014 3.6%
Photoshop CC 2015 8.5%
Photoshop CC 2017 7.2%

■InDesignについて

●メインで使用するバージョン

メインで使用するInDesignのバージョン

バージョン割合
InDesign 1 0.0%
InDesign 2 0.1%
InDesign CS1 0.0%
InDesign CS2 0.8%
InDesign CS3 1.4%
InDesign CS4 4.0%
InDesign CS5 5.1%
InDesign CS5.5 4.9%
InDesign CS6(パッケージ または ライセンス) 16.6%
InDesign CS6(CC付属) 6.6%
InDesign CC 1.6%
InDesign CC 2014 2.3%
InDesign CC 2015 7.7%
InDesign CC 2017 16.6%
使っていない 32.4%

●使用バージョンについて

InDesignは複数のバージョンを併用していますか?

回答割合
ひとつのバージョンのみ使用 34.7%
複数のバージョンを併用 65.3%

●複数のバージョンを併用している場合のバージョンについて(複数回答可)

複数のバージョンを併用している場合のInDesignのバージョン

バージョン割合
InDesign 1 0.2%
InDesign 2 0.5%
InDesign CS1 0.7%
InDesign CS2 0.0%
InDesign CS3 4.9%
InDesign CS4 8.3%
InDesign CS5 6.1%
InDesign CS5.5 5.8%
InDesign CS6(パッケージ または ライセンス) 9.2%
InDesign CS6(CC付属) 5.6%
InDesign CC 4.2%
InDesign CC 2014 4.4%
InDesign CC 2015 9.0%
InDesign CC 2017 6.5%

■Creative Cloudについて

●導入状況について

Creative Cloudの導入状況について

回答割合
既に使っています 64.4%
導入予定あり 3.4%
しばらく様子見 20.2%
使う予定はない 11.9%

●導入したユーザーに対して「CCを導入して良かったところは何ですか?」

CCを導入したユーザーに対し、CCを導入して良かったところは何ですか?という質問に対して、多くあった回答は次の通りです。

  • 最新のアプリを使える
  • ライセンス管理やインストール・バージョンアップの作業が簡単
  • バージョンアップの社内申請が気軽にできる
  • フォントやライブラリなどの機能が便利
  • バージョンの統一がしやすい
  • CS6以降のバージョンがすべて使えるのでクライアントに合わせやすい
  • すべてのアプリが使える
  • たまにしか使わないアプリも使えて便利


個人ユーザーの場合、「最新のアプリを使える」「すべてのアプリが使える」などが、CCを導入して良かった点に挙げられるかと思いますが、ライセンス管理やバージョンアップの煩雑さの解消、バージョンアップの申請の容易さ、バージョンの統一といった回答は、大量にアプリを導入している企業では確かに便利な点といえます。


●CCを導入していないユーザーに対し「CCをまだ導入しない理由は何ですか?」

CCを導入していないユーザーに対し、CCをまだ導入しない理由は何ですか?という質問に対して、多くあった回答は次の通りです。

  • 月額料金が高いため
  • 利用するには継続して料金を払い続けなければいけないため
  • クライアントがCCを導入していないため
  • CS6以前のバージョンで作業ができているため
  • 現在使用しているPC・MacのOSやスペックと合わないため
  • ネット接続が必須なため


料金に関しては、金額面もあるかと思われますが、DTPアプリ以外に対する料金負担への拒否感を感じられる回答がありました。また、DTPではデータ入稿などで相手の会社とバージョンを揃える必要があり、相手方がCCを導入していなければ導入する必要性を感じないというのも、業界の特徴的な回答といえるでしょう。

現在使用しているバージョンで作業はできているのでCCを導入する必要性がないという回答も多くありましたが、これは新機能によって生産性向上ができることをユーザーに十分届けられていないことを表しています。Adobeは様々なチャネルで既に色々な情報を発信していますが、更なる努力が期待されるところです。

株式会社吉田印刷所について

株式会社吉田印刷所は、1920年創業の様々な印刷サービスを提供する印刷会社です。

新潟県五泉市という地域に根付いた印刷会社ですが、印刷を全国から受注する取り組みを2000年より業界に先駆けて行っており、近年はグラシン紙や和紙などの極薄紙のカラー印刷などにも取り組み、またフレッシュプリントという新しい印刷物の提供の仕方を提唱し、市場の開拓を進めています。

●お問い合わせ担当者

株式会社吉田印刷所 営業部 笹川( info@ddc.co.jp )

〒959-1835 新潟県五泉市今泉902-1

TEL.050-3733-1975

https://www.ddc.co.jp/

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