吉田印刷所にある印刷機は、オフセット印刷機というタイプの印刷機です。オフセット印刷というのは、水と油が混じらないことを利用しています。
刷版という、印刷物の「はんこ」となる板があります。この板の上に、印刷したい図柄を作るのですが、インキを付けたいところは、油が着きやすく、インキを付けたくないところには油が着きにくいように処理をします。
刷版は、4枚1組でカラー印刷になりますので、どんどん刷版が刷版製造機から出てきて、ストッカーに重ねられていきます。
写真は、先日のハイデルベルグ社内覧会でも活躍した、刷版製造機(CTP セッター)のスープラセッターです。右側のスープラセッターで刷版に絵柄が焼き込まれ、左側のストッカーに立てかけるように重ねられていきます。
上の動画は、先ほどの製版機とは違うタイプ(現像が必要なタイプ)のものですが、ストッカーは同じものですので、参考になると思います。
さて、季節は夏に向かい、羽の生えた虫さんが飛んでくる時期になってきましたが、もし刷版上に虫さんがいたらどうなるでしょうか!
「むぎゅ~」
虫さんの油分が、刷版に付着してしまうことになります。
それに気付かずに印刷機にかけてしまうと、とても残念なことになってしまいます。
虫さんが迷い込まないよう、きれいな環境で作業を心がけていきたいです。