私たちは、印刷物を作るお仕事をしていますが、印刷物を作る機材、技術、ノウハウは、長年続いてきた業種だけに、多種多様なものがあります。
弊社で提供しているオフセット印刷は、アルミ板の版にインキを付けて、ゴムローラーに一度インキを載せ替えてから紙にインキを付けるもので、これが現在世の中に出回っている印刷物の大半を占めています。
一方、ゴルフボールにだって、メーカーのマークが印刷されていますが、これは、パッド印刷(もしくはタンポン印刷)という印刷形式だったりします。
パッド印刷
このように、印刷といっても、いろんな種類があります。
紙に印刷するとしても、それだけでは製品になりません。つまり、加工をするわけですが、加工の機械も様々なものがあります。
前工程、後工程すべて含めて、印刷物ができあがっていくわけで、印刷物は様々な工程を経てできあがる工業製品という面も持っています。
そのような印刷機材の展示会「IGAS2007」が、今週末(2007/9/21)から27日まで開かれます。
IGASとは、日本で行われる国際的な印刷関連機器の展示会で、世界4大印刷展示会の一つです。IGASの他は、Drupa(ドイツ)、PRINT(アメリカ)、IPEX(イギリス)があります。
この印刷の国際展示会は、毎年各国を回るように順番に開催されていますので、IGASは、4年ごとに開催されているわけです。
というわけで、日本最大の印刷展示会が今年開かれます。IGASでは、様々な印刷機材が、実際に動作が見られる状態で展示されていることが多いので、「ものづくり」が気になる人にはとても楽しい展示会だと思います。
最近、「おとなの工場見学」が人気だそうです。見学先として選ばれるのは、ビール工場であったり、お菓子工場であったり、食品系が人気だとのこと。印刷工場もその仲間に入れてもらいたいものですが、印刷物は基本的に受注生産であるが故、見学者に見せられないものもあったりして、印刷会社の見学はなかなか難しいようです。でも、今年はIGASがあります。
日本最大の印刷展示会ということで、会期も1週間あります。興味を持たれた方は、出かけてみられたらいかがでしょうか。
IGAS 2007
会期:2007.9.21(金)~2007.9.27(木)
会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
※招待券がない方は有料ですのでご注意ください
詳しくは:IGAS 2007:来場者向け情報 [www.igas-tokyo.jp]