にて、米国アドビシステムズ社が10年以上前に開発して今の発展に至るPDFフォーマットが、国際規格ISOとして承認されようとしているというニュースが取り上げられていました。
PDFを作るソフト、Adobe Acrobatの日本語対応版はバージョン3からお目見えしたのですが、当時はまともなPDFを作るためのノウハウに乏しく、さらに和文フォントを埋め込めないというもので、なかなか素直に動いてくれない仕組みでした。
そんなPDFも、ISO規格となるからには、開発元のアドビシステムズから一定の距離を置いたところで規格が管理されることになると思います。
これがなされて何が変わるかというと、ISO規格になっていることで、30年後や40年後も、PDFファイルが読める環境になるのでは、と思います。
パソコンで作ったデータは、ソフトメーカーの使いやすいデータ形式になっていますから、ほかのメーカーのソフトからは必ずしも使いやすい形になっているとはいえず、パソコンの故障や、ソフト開発メーカーの倒産によって、過去のデータを読むための機材が入手できなくなっていることも良くあります。
私が中学生くらいのときに作ったデータはまだなんとか確保できていますが、小学生のときのデータは、さすがにフロッピーディスクの大きさが違ったり、そもそも今のパソコンとはまったく違う機械だったりして、当時のデータは再現できません。そんなたいそうなものは作っていませんが……
ISO規格になっていれば、客観的な仕様書がありますので、後世においても、仕様書に沿ってソフトを作れば、過去のデータを読むことができるのだと思います。
ところで、めでたくPDFがISO規格になったとき、PDFのアイコンはどんなアイコンになるんでしょう。いまだと、PDFアイコンにはわざわざAdobeの文字が入っていますけれども、さて?