印刷データ作成ガイド
トンボと裁ち落とし(塗り足し)について
トンボと裁ち落としは印刷物を制作する上では仕上がりの位置を指定したり、断裁の予備分を指定したりするために非常に重要なものです。
トンボや裁ち落としの領域が付けられるソフトウェアでは印刷・制作のミスを減らすために必ず作成するようにしましょう。
トンボについて
トンボとは、印刷物を作成する際に、仕上りサイズに断裁するための位置を表すマークです。
トンボにも2種類の形があり四隅に配置されているマークをコーナートンボといい、センターに配置されているマークをセンタートンボと呼ばれています。(ソフトウェアによってはトリムマークと呼ばれたりします)
この他にも折り位置を表す折りトンボと呼ばれるものもあります。
コーナートンボ(角トンボ/かどとんぼ)
仕上りに対して内側にある罫線は仕上り位置を表しています。それと平行している外側にある罫線は裁ち落とし(塗り足し)領域を表しています。
センタートンボ(十字トンボ)
センタートンボは仕上がり位置の天地左右のセンターを表しています。
カタログ・冊子などの複数ページの印刷物(頁物)で使うノンブル(ページ番号)などの位置の目安にもなります。
使用例
裁ち落としについて
裁ち落としとは、仕上りサイズに対して端まで色や写真などの絵柄を配置したい場合(=用紙の端まで印刷したい場合)に仕上りサイズよりも3mm程度大きめに絵柄を配置する領域です。ドブとも呼ばれます。
印刷物は、仕上がりサイズより大きな印刷用紙に印刷を行い、数百枚から数千枚をまとめて断裁機で仕上りサイズに断裁します。断裁される際に発生するわずかなずれによって印刷物は仕上がりのラインの外側で断裁されてしまう場合があります。この場合に裁ち落とし領域に絵柄が入っていない(=裁ち落としの領域に印刷されている物がない)と、元の紙の色(=白地)が印刷物の中に入ってしまうことになります。
このため裁ち落とし領域まで絵柄を入れて、多少の断裁のずれにも対応できるようにすることが必要になります。
同様に文字を配置する場合は文字が欠けない様に仕上りよりも3mm程度内側に配置してデータを作成することをお薦めいたします。
YouTube動画にて
断裁機で何百枚もまとめて断裁する様子をYouTubeのムービーで見ることができますのでこちらも是非ご覧ください。