印刷データ作成ガイド
PDF
PDFデータ作成上の注意点について
ソフトウェアのアップデートについて
ご使用のソフトウェアが最新版にアップデートされているかどうかをご確認ください。
最新版でない場合、データに不具合が発生し、印刷結果にも影響してしまうことがあります。
アップデートとは、ソフトウェアの状態を最新版に変更することを指します。アップデートは小規模な更新を主に意味し、不具合の修正・動作の安定化・セキュリティ問題の解決などが主な目的です。ソフトウェアメーカーのホームページからアップデートファイルをダウンロードできます。
Adobe社ソフトウェアをお使いの場合
Illustrator8.0.0(購入してそのままのバージョン)から直接PDF形式で保存すると、オーバープリント設定していないオブジェクトにオーバープリントが設定されてしまったり、グラデーションの設定が解除されてしまうなどの不具合が確認されています。Illustrator8.0.1(最新版)に必ずアップデートしてください。
Microsoft社ソフトウェアをお使いの場合
Microsoft Update(Microsoft社サイトへ)
PDFのドキュメントサイズについて
トリムボックスを設定できるソフトウェア(主にIllustratorやInDesignなど)の場合
トリムボックスのサイズがご注文サイズと同じになるようにデータを作成してください。
トリムボックスが設定されていないPDFは、PDFファイルの全体のページサイズ(メディアボックスのサイズ)が仕上がりサイズとして処理を行います。
Acrobatのトリミング機能を使用してPDFのページサイズを変更した場合、予期せぬ印刷になる場合があります。Acrobatのトリミング機能は使用しないでください。
トリムボックスを設定できないソフトウェア(WordやPowerPointなど)の場合
PDFのページサイズはご注文サイズで作成してください。
裁ち落としを作成したデータの場合は、天地左右が各3mmずつ大きいサイズで作成してください。3mmより大きいサイズで裁ち落としを作成された場合はサイズエラーとなる場合があります。
PowerPointからのPDFではページサイズとご注文サイズが違う場合がよく見られます。PowerPointのドキュメントサイズをご確認ください。
PDFの変換設定について
印刷に適したPDFが作成されるように、弊社が指定する設定を行って変換してください。
弊社が指定した設定・ソフトウェア以外で変換したPDFは、印刷できない場合や予期せぬエラーが発生する場合があります。
PDFのファイルサイズについて
PDFのファイルサイズは、1ファイル400MB以内にしてください。
Adobe社ソフトウェアなどで作成したPDFが400MBを超える場合は、データ内で使用している画像データの解像度が高すぎる可能性があります。
適正解像度に修正して、再度PDF変換を行ってみてください。
PDFデータの天地方向(上下方向)について
仕上り時の天地と同じになるように、データの向きを調整してPDFを作成してください。
縦向きと横向きの原稿が混じった状態でご入稿いただくことはできません。
これは縦向き・横向きの原稿が天地を合わせるために、どちらの方向に回転させて印刷すればよいかが分からないためです。
PDFのページ分割について
複数ページにわたる原稿を作成の場合は、以下の点にご注意ください。
チラシなどの両面印刷の場合
両面印刷の場合は、表面と裏面はページを分けてデータを作成してください。
折りパンフレット印刷の場合
折りパンフレット印刷の場合は、見開きの状態(展開サイズ)でデータを作成してください。
冊子・カタログ印刷の場合
冊子・カタログ印刷の場合は、単ページ(仕上りサイズ)またはページ順の見開きの状態(展開サイズ)でデータを作成してください。
InDesignとQuarkXPressの場合は、単ページ(仕上りサイズ)でPDFを作成してください。
見開き状態でのご入稿
見開きの状態でご入稿いただく際は、対向面付けの状態でデータを作成しないでください。
無線綴じ製本のご入稿
無線綴じ製本の場合は、表紙のデータを背幅を含めた見開きの状態(展開サイズ)で作成してください。
画像について
原稿データに画像をお使いの場合は、以下の点にご注意ください。
解像度が過剰に高い画像を使用した場合
印刷時の解像度が適切な解像度(350~450dpi)を大幅に上回る解像度となっている場合、データの処理の複雑さや処理時間の増大により、意図しない印刷になる場合があります。
印刷データが適切な解像度になっているかを入稿前に必ずご確認下さい。
印刷に必要なレベルを超える、複雑な画像データ/高解像度データ/不要な情報が含まれるデータは、処理が複雑となり大きな負荷がかかります。このようなデータでのご入稿は、弊社で処理できる印刷データの範囲外となり、印刷エラーに関しても保証対象外となります。
Illustrator CS・CS2でPDF変換した場合
Illustrator CS・CS2では、画像をリンク形式で使用した場合、画像が分割されてPDF変換されることがあります。
この際、分割された画像の隙間に白い線が入り、印刷でも画像の上に白く線が出てしまう場合もあります。
リンク画像をご使用の場合は、必ず画像をIllustratorで埋め込んだ後でPDF変換してください。
▲白い線が発生した画像
エクセルソフト社PrimoPDFでPDF変換した場合
写真・画像の画質は300dpi程度にダウンサンプル(解像度低下)が発生します。
概ね印刷に適した解像度ですが、精密な画像を使用している場合は問題が発生することがあります。
できあがったPDFを必ずご確認ください。
Microsoft社純正のアドオン・機能でPDF変換した場合
写真・画像の画質は200dpi程度にダウンサンプル(解像度低下)が発生します。
精密な画像を使用している場合は問題が発生することがあります。できあがったPDFを必ずご確認ください。