解説
CTPとは、Computer To Plateの略で、コンピューターからプレートセッターという製版機器を通して直接刷版を作成(ダイレクト刷版)する仕組みです。
今までのオフセット印刷工程では製版フィルムからPS版に焼き付ける工程が必要でした。しかし、製版の前工程をデジタル化することによって、また、ダイレクト刷版(CTP)を導入することにより、今までよりもスムーズに、そして、より精密な版を作ることが可能になりました。
CTPを利用することによって、フィルムからPS版に焼き付ける作業が無くなるため網点の太りやかすれが減少し、5%以下の網点も表現が可能です。つまり、より高精度の版の作成が可能になりました。
また、フィルムからPS版に焼き付けるという技術が必要ではないため、何度版を出しても同じ品質で版を出すことが可能です。つまり、より安定した版の作成が可能になりました。
他に、印刷工程まで考えると、印刷機にセットするために必要なパンチ穴を刷版を作成するのと同時にあけることができますので、後工程でパンチ穴をあけるといった形態よりも、正確な位置のパンチ穴をあけることができます。より正確な位置のパンチ穴は印刷工程で版の位置ズレの調整時間の短縮を図ることができ、短納期に大きく貢献します。
当社はCTPの版にはアグフアのAzuraを使用し、プレートセッター(製版機器)にはHeidelberg Suprasetter105を使用しております。
▲プレートセッター(Suprasetter105)です。
この機械で刷版に直接面付け済みデータを焼き付けます。刷版はカセットにより自動供給されます。
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※現在はCTP現像機を使用していません