解説
印刷でいうドットゲインは、刷版での網点が5%であっても、印刷の仕方によっては、5%で表現されず、数%網点が太ることをいいます(濃い印刷になる)。これはインキと紙が印刷の際に圧力をかけられ、インキが伸びてしまうからです。
印刷機のオペレーターはインキの量 ・印刷圧力(印圧)を調整して適正に網点が再現されるように印刷機を制御します。
色校正用の印刷機と本刷りの印刷機が異なる場合は、本刷りの印刷機の方が大概濃く印刷されるので、色校正に合わせるために、本刷り用の印刷機のインキ量を絞る必要があり、結果、一番目に付く色は合いますが、全体的には色のバランスが狂ってしまうことがあります。
吉田印刷所の使用している測色器は実際に印刷されたものから、どの様にインキが印刷物に乗っているかを機械的に判断し、印刷機のインキの調整を自動的に行います、この機能を用いることで、今までオペレーターの勘や経験に頼っていたインキの調整が誰でも一定のレベルで行えるようになり、常に一定の品質が保てるようになりました。