解説
網点の大きさが大きくなるほど濃く見え、小さくなるほど薄く見えます。写真等の濃淡のある印刷物はこの網点の大きさを様々組み合わせることで表現しています。網点の濃淡のことを「階調」ともいいます。
網点の大きさ、細かさは出力機の性能によります。
従来のフィルムから刷版に転写する方式だと、この網点が転写の際に網点の太りやかすれなどが起こる場合がありました。 また、転写の技術による不安定さも否めませんでした。CTP(Computer To Plate)による出力であれば、刷版に直接焼き付ける「ダイレクト刷版」という方式なので網点の太りはありません。
印刷の網点の再現は、印刷刷版の正確さにもよりますが、印刷機でのインキや湿し水などの状況などによっても大きく品質が変わってきます。
FMスクリーニングの場合、表現のドットは厳密には網点ではありませんが、慣例的に網点と呼ばれることがあるようです。
写真で見る網点
ルーペで印刷物を覗くと↓こんな感じで点が見えてきます。
拡大図(1) 水色・赤色・黄色・黒色の点の集まりで表現されているのが見えます。
玄関の壁は青黒い色ですが、赤い点も混じっているのが見えます。
拡大図(2) 水色・赤色・黄色・黒色の点の集まりで表現されているのが見えます。
玄関先においてある木は水色の点と黄色の点でなどで構成されているのが見えます。
吉田印刷所では
印刷のAMスクリーニングの線数は175線または225線です。CTPを使用しています(1995年よりCTPを使用しています)。
湿し水を必要最小限に少なくすることで、網点の再現性を高めることができるので、湿し水の使用量を抑えて、より品質の高い網点再現を行うよう努めています。
関連情報・参考資料
- 網点(Wikipedia)