解説
RGBとは、光の三原色「赤(Red)」「緑(Green)」「青紫(Blue violet)」で構成される色のことを指します。
パソコンやテレビのモニターで色を表現する発色方式です。パソコンやテレビではRGBのカラーの小さな点状もしくは線状の発光体によって様々なカラーを表現します。
パソコンやテレビのモニターでは、発光した色をそのまま視覚で受け取るので鮮明で豊かな色の表現が可能です。
ただし、以下のようにモニター毎にRGB=(255,255,255)という「白」の色は、モニターの調整によって「様々な白」になってしまいます。赤っぽい白、青っぽい白、黄色っぽい白など白にも様々な白があります。
また、RGBには他にもカラープロファイルという要素があり、RGBのカラーの値で表現する領域を定める要素もあるので注意が必要です。
以下の画像では「Adobe RGB(1998)」が選ばれていますが、その下に表示されている「Apple RGB」「sRGB IEC61966-2.1」などを選択すると、同じRGBの値のデータでも見た目のカラーが変化します。
RGBのイメージ例
以下のような画像(イメージ)があったとします。
この画像(イメージ)は実際にはRGBの3色のカラーで構成されており、それぞれのカラーは以下のような感じです。
RGBカラーとCMYKカラーの違いについて
印刷ではRGBではなく、CMYKという発色方式を採用しています。
印刷物にするためにはRGBのデータはCMYKのデータに変更しなくてはなりませんが、印刷物はインキの反射を視覚で受け取るために、どうしても直接光のRGBよりも鮮明で豊かな色を表すのが難しく色の表現領域が狭くなってしまいます。
CMYKの色の表現範囲が狭いため、CMYK変換後のカラーが元のカラーよりくすんで見えたり、階調の豊かさが低下したり、色相が変更されたりします。
関連情報・参考資料
- CMYK(DTP・印刷用語集)
- RGBカラー空間・CMYKカラー空間の違い(DTP・印刷用語集)
- 印刷時の色味について(RGBカラーからCMYKカラーへの変換)(DTPサポート情報)
- 色空間 - Wikipedia