解説
OTFとは?
OTFはOpenType Font(OpenTypeフォント)の略です。
OpenTypeフォントはマイクロソフトとアドビシステムズが共同で開発したフォントフォーマットです。
異体字を含むことができ、様々な字体に対応することが可能になっています。†1
文字の数の多さによってStd(Standard)・Pro書体と分けられることもあります。基本的にはStd書体よりPro書体の方が文字は多くなっています。
OpenTypeフォントのフォント情報にはTrueTypeフォント形式もしくはPostScriptフォント形式をフォント情報として使用することができます。
OpenTypeフォントは以下の環境で使用することができます。またOpenTypeフォントに対応したソフトが必要です。
- Windows2000・WindowsXP
- Adobe Type Manager Light 4.1(ATM)をインストールしてあるWindows95・Windows98・WindowsMe・WindowsNT4.0
- MacOSX
- Adobe Type Manager4.6.2以降をインストールしてあるMacOS9
よく使用される拡張子
Windowsの場合、ファイルの拡張子が「ttf」でもOpenTypeフォントとして認識される場合があります。
IllustratorでOpenTypeフォントを使用する際の注意点
Illustrator 5.5・Illustrator7・Illustrator8ではOpenTypeフォントの使用ができません。†2
Illustrator9・Illustrator10ではOpenTypeフォントの使用は可能ですが、WindowsとMacでは1バイト欧文文字(半角英数文字)の扱いが異なるため、1バイト欧文文字に関してOS間の互換性はありません。(文字の字体が変わったり、文字がずれます)
Illustrator9・Illustrator10ではOpenTypeフォントの異体字切替が動作しません。
QuarkXPressでOpenTypeフォントを使用する際の注意点
QuarkXPress6.1は日本語のOpenTypeフォントを使用する際に支障があります。†3QuarkXPress6.5にアップデートすることで問題が解決します。また、QuarkXPress6.5ではすべての字体を使用できるわけではありません。
QuarkXPress8にてOpenTypeフォントの異体字入力・切替などに対応しました。
関連情報・参考資料
- OpenType - Wikipedia
- 字体 - Wikipedia
- Adobe Type Manager Light
- 異体字(DTP・印刷用語集)
- OCF(DTP・印刷用語集)
- CID(DTP・印刷用語集)
- TTF・TrueType Font・トゥルータイプフォント(DTP・印刷用語集)