解説
異体字とは?
異体字とは意味や読みが同じで形の違う文字のことを指します。
Illustrator・InDesign・Photoshopなどでは異体字切替の機能があり、いわゆる旧字・新字・正字・略字などを切り替えることができます。
Windows XPの次のバージョンであるWindows Vistaでは2004年に改正された最新のJIS漢字であるJIS X 0213:2004(「JIS2004」「2004JIS」)準拠の「MS明朝」「MSゴシック」フォントを採用することが決定しています。
このため、Windows VistaとWindows Vistaより前のOSで同じフォント名で同じ文字コードであるにもかかわらず文字が変わってしまうなど、正字・旧字の扱いが異なる可能性があるので注意が必要になります。(Windows Vista以前のOSでもJIS X 0213:2004のフォントは使用可能です)
ソフトウェア毎の異体字切り替え機能の例
▲Illustrator 8の異体字切替機能。CIDフォントを使用しています。
▲Photoshop CS2の異体字切り替え機能。OpenTypeフォントを使用しています。
▲InDesign CS2の異体字切り替え機能。字形パレットから行っています。OpenTypeフォントを使用しています。
関連情報・参考資料
- OTF・OpenType Font・オープンタイプフォント(DTP・印刷用語集)
- CID(DTP・印刷用語集)
- 小形克宏の「文字の海、ビットの舟」――文字コードが私たちに問いかけるもの (impress.co.jp)
- Microsoft Windows Vista (microsoft.com)
- Windowsの次期バージョンWindows Vista(TM)において日本語フォント環境を一新 (microsoft.com)