解説
主にポスターの右肩に「○○○○殿の為に書かれた」ということを意味する「為○○○○殿」などの文字を入れるために「為書き」と呼ばれています。
「激ビラ」「檄ビラ」「絵ビラ」とも呼ばれるようです。
サイズ
サイズは定まったサイズはありません。
吉田印刷所の過去の印刷実績ですと、B1サイズ(横728mm×縦1030mm)が多いようです。
デザイン
一般的なデザインとしては以下の通りです。
- 全体の文字は筆で書いた勢いのある文字
- 右肩に「為○○○○殿」
これは印刷せずにあとで各候補者一人一人の名前を手書きで入れる場合が多いようです - 中央に「祈 必勝」の文字
「祈」という文字を赤(朱赤)にする場合もあります - 左側に応援者の写真と役職・お名前
筆幅5センチ。躍るような「祈必勝」の文字が選挙事務所にひしめく。よくみると文字は印刷。右上の「為(ため)○○殿」だけを、あとから書き加えたものが多い。
「為書き」は「応援してます」の意思表示で、陣営の士気を高める。「檄(げき)ビラ」「絵ビラ」とも呼ばれる。
フォント
「筆耕」という筆で為書きを書く場合もありますが、為書きを複数枚必要とする場合は、印刷による為書きが適しています。
その際は筆文字フォント(毛筆フォント)を使用してデザインを行います。
吉田印刷所で用意している筆文字フォントは以下のとおりです(一例)。
フォントによって印象が少しずつ異なるので、イメージに合うフォント選びをしましょう。
用紙
為書きの「為○○○○殿」の部分を手書きで入れる場合は用紙はコート紙での印刷より上質紙での印刷をお薦めいたします。
これはコート紙より上質紙の方が墨汁などを吸収しやすく、書きやすいためです。
【注意】上質紙の印刷の場合、写真などがコート紙の印刷と比べると色調が落ち着いた感じになります。
これは紙の反射もそうですが、用紙にインキが多く吸収されるため、印刷の濃度が上がりづらいためです。
なぜ為書きポスターを選挙で使うのか
産経新聞の調べによると、送る側も候補者側もお互いに影響力をアピールできるメリットがあるからと分析しています。
はくを付けるため、陣営側が要望するケースもある。一方、送る側にとっても自分自身のPRになるメリットがあり、選挙後を見据え、一つの選挙で複数の候補に送る場合もあるという。為書にはお互いの「ため」という意味も含まれていると言えそうだ。
吉田印刷所の印刷サービス
為書きの印刷サービスを行っています。1枚から印刷を承っております。
以下のリンクから仕様や価格表をご確認ください。
関連情報・参考資料
- asahi.com : 2004参院選 -連載:選挙のオモテウラ
- 為書き印刷(印刷通販「トクプレ.」)
- 選挙ポスター印刷(印刷通販「トクプレ.」)